2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

2018年おすすめ作

無料ブログはココログ

« 2020年8月 | トップページ

2020年9月21日 (月)

懐かしのMark Varney Project:ギターの弾き倒しとはこれのこと。

_20200918-2 "Truth in Shredding" The Mark Varney Project(Legato)

懐かしいアルバムである。このアルバムが出たのは1990年だから,私は在米中にこのアルバムを購入したのではないかと思うのだが,記憶は少々曖昧である。まぁ,私の記憶なんて実はどうでもよくて,このアルバムはAllan HoldsworthとFrank Gambaleという二人のテクニシャンがバトルを展開するところに意義があるが,よくやるわという表現しか思いつかないぐらいの弾きっぷりである。

そもそも"Rocks"で幕を開けるところからして想像できるが,Wayne Shorterの2曲を除いては相当激しい。そのShorterの2曲だって,ギターだけ聞いていれば激しさは不変ではないかと思えるので,むしろここまでやってくれると笑ってしまうってレベルである。このアルバムを主導したのは,プロデュースとアレンジを兼ねるFrank Gambaleだろうが,彼の意図はAllan Holdsworthとのバトルをやりたいという一心だったではないか。まぁ,それを聞いて私は興奮しているのだから,その狙いは成功だろうが(笑)。いずれにしてもよく指の動く人たちである。

この二人につられて,ほかの面々のソロも激しさ一辺倒みたいな感じなので,全部聞くとお腹一杯になってしまうが,それでもいいのである。これはそういうアルバムとして聞けばよいのだ。ハード・フュージョン,ここに極まれりって感じだろう。ってことで,結局好きなのである。どう評価すればいいかよくわからない部分もあるのだが,ついつい甘くなり,星★★★★☆。

やっぱりよくやるわとしか言えない(笑)。

Personnel: Frank Gambale(g), Allan Holdsworth(g, synthaxe), Steve Tavaglione(sax, EWI), Freddy Ravel(key), Jimmy Earle(b), Tom Brechtlein(ds)

2020年9月20日 (日)

初期のSantanaってのは今でも燃えるねぇ。

_20200918 "Santana III" Santana(Columbia)

Santanaが今でも現役で活躍しているってのは凄いことである。Woodstockが1969年だから既に50年以上経過している。Carlos Santanaは既に古希を過ぎているが,全然変わらないってのは化け物みたいなものである。

そんなSantanaに関しては,私も結構昔から聞いているが,同時代で聞いたのは"Amigos"あたりが最初か。もちろん,ラジオで"Black Magic Woman"とかは聞いていたが,意識したのは「哀愁のヨーロッパ」辺りだったように思う。なので,私のSantanaの聞き方は完全に後追いな訳だが,私が彼らの最高傑作だと思っているのは"Caravanserai”であり,やはり初期のアルバムの方に惹かれる部分が大きい。

このアルバムはタイトル通り,彼らの3枚目のアルバムであり,"Caravanserai”の1作前ってことになるので,非常に勢いのある頃の演奏である。このアルバムは当時ティーンエイジャーだったNeal Schonの参加が語られることが多いが,それはあくまでも話題の一つに過ぎないとしか思えないほど,Santanaのバンドとしての勢いが感じられるアルバムである。曲も「聞いたことがあるなぁ」って感じられる曲が多いのも,エアプレイされた回数が多かったことの裏返しではないか。

まぁ,アルバムとしてはラテン的なものと,ロック的なものが混在しているが,これこそがSantanaの個性ってところだろう。まぁ,Carlos Santanaのオリジナル,"Everything's Coming Our Way"なんかはちょっと響きが軽い感じがして,ちょっと浮いた感じがするのが惜しいような気もするが,これはこれで十分楽しめるアルバムである。星★★★★。

しかし,”Jungle Strut"のオリジナルが,あのボス・テナー,Gene Ammonsだったとは今まで知らなかったが,Gene Ammonsがレア・グルーブって感じなら,こっちは完全なロックである。

Personnel: Carlos Santana(g, vo), Greg Rolie(p, org, vo), Neal Schon(g), David Brown(b), Michael Schrieve(ds, perc, vib), Jose Chepito Areas(perc, ds, fl-h, vo), Michael P.R. Carabello(perc, vo)

2020年9月19日 (土)

Amazon Primeで”Tommy"を観た。45年ぶりぐらいだな。

Tommy 「トミー(”Tommy")」(’75,英/米,Columbia)

監督:Ken Russell

m出演:Oliver Reed,Ann-Margret,Roger Daltrey,Elton John, Eric Clapton, Tina Turner, Jack Nicholson, Pete Townshend,John Entwistle, Keith Moon

この映画,劇場に観に行ったんだよなぁ。日本公開は76年なので,私は中学生であった。今回,約45年ぶりの再見となったが,ストーリーはほとんど覚えていなかったものの,Eric Clapton,Elton John,Tina Turnerらが登場する音楽シーンは覚えていた。正直言って,The Whoにあまり思い入れのない私としては,このロック・オペラが面白いとは全然思えなかったというのが改めて観ての感想である。

監督のKen Russellは鬼才なんて言われることもあるが,この程度の映画を撮っているようでは正直言って大したことない,と言うか過大評価じゃなないのかとさえ言いたくなる。まぁ時代を反映したサイケな映像と言ってもよいかもしれないが,70年代の中盤はもはやサイケではないだろうと思うし,映像の演出も古臭いのだ。

The Whoのオリジナルを聞いていれば,別の感慨もあるかもしれないが,私はあいにく聞いたことがない。だから映画だけで評価させてもらえば,ロック的なところもあるが,全然ロックを感じさせない部分があるのが気に入らない。まぁこの程度じゃ記憶に残らないのは当たり前だが,それでもちゃんと記憶に残っていたミュージシャンたちは立派。そして今回,よくわかったのがKeith Moonってヤバいよねぇってことと,John Entwistleのベーシストとしての凄さだったかもしれない。

まぁ,そのうちオリジナルの"Tommy"をストリーミングで聞いてみることにしよう。だが,映画としては評価できず,星★★ってところ。

2020年9月18日 (金)

懐かしのブートレッグ:”Live on Mount Meru”(白盤)。

Live-on-mount-meru

"Live on Mount Meru"  Eric Dolphy Quintet(Historic Performances)

実に懐かしいブートレッグLPである。ここではEric Dolphy Quintet名義となっているが,もちろんJohn Coltraneのバンドである。このHistoric PerformancesからのJohn Coltraneのブートは何色か色違いのジャケで発売されていたと思うが,私が持っているのはこの白盤だけであるが,この素っ気ないジャケとは大違いで,これが実にいいんだよねぇ。

"My Favorite Things"はいつもながらのColtrane Quartetの演奏なのだが,そこに入ってくるDolphyのフルート・ソロの音の素晴らしさ。私がこれを購入したのはおそらく大学時代に遡ると思うが,ブートレッグに対して抵抗がまだあった中で,このアルバムだけは別だと思っていたはずである。今や結構ブートにはまっていることを考えると隔世の感があるが,当時はブートの単価も高かったし,品質だって保証されたものではなかったから仕方がない。しかし,これだけは多分ジャズ喫茶で聞いて,その良さを確信して購入したと記憶する。

いずれにしても,A面全てを占める"My Favorite Things"を聞いて興奮しなければ「もぐり」だと言いたくなるような演奏。Dolphyのフルート一閃を聞けっ!てところ。もちろんColtraneはいつも通りエグいが。正しいブートレッグの見本みたいなLPであった。星★★★★★。もちろんB面も素晴らしいので念のため。

これをプレイバックしたのも無茶苦茶久しぶりだったのだが,聞いていてついつい興奮してしまった(笑)。

Recorded in 1961 & 1963

Personnel: John Coltrane(ts, ss), Eric Dolphy(as, fl, b-cl), McCoy Tyner(p), Reggie Workman(b), Jimmie Garrison(b), Elvin Jones(ds)

2020年9月17日 (木)

Lounge Lizards:フェイク・ジャズってのはさすがにひどいなぁ。

_20200916 "The Lounge Lizards" (Edition EG)

このアルバムがリリースされたのは1981年のことだが,当時はフェイク・ジャズなんて呼ばれていたというのも懐かしい。でも聞けばわかるが,音楽としては全然フェイクではない。「フェイク」的なところを醸し出しているとすれば,突然切り込んでくるArto Lindsayのノイジーなギターゆえって気がする。ただ,こういう音楽が永続的に受けるかと言えば,そうでもないところに限界があると思うのは確かである。

思えば,私は彼らのライブを在米中にKnitting Factoryで見たことがあったなぁなんて思い出しているのだが,その当時はKnitting Factoryは「尖った箱」と言われていたので,まぁそういうもんだと思って聞いていたような気がするが,正直言ってあまり印象に残っていない。その当時は本当にいろいろライブを見る機会に恵まれていたので,選択肢も多かったが,敢えて行くほどのバンドではないって感じがしたのは事実である。

しかし,そんな彼らのでびゅー・アルバムを改めて聞いてみると,Arto Lindsayの突出具合が笑える。そのほかの4人はフリー的なアプローチも示しながら,比較的真っ当な演奏を聞かせる中,Arto Lindsayのギターは,もはやアクセントと言う領域を超越して,バンドの個性の一翼を担うって感じがする。Arto Lindsayのギターがなかったとすれば,このアルバムが話題になることがあっただろうか。

そして,面白いのがこのアルバムをプロデュースしているのがTeo Maceroってことである。Milesがまだ沈黙していた時期だけに,Teo Maceroも刺激を求めていたのかもしれないなぁなんて思ってしまった。その刺激を与えたのは多分Arto Lindsayなんだろうなぁ。時代の徒花感はあるものの,なかなか面白く聞けてしまった。星★★★★。

それにしても,こんなバンドの演奏でも個性が消えないThelonius Monkの曲とは何と偉大か!なんて別の関心の仕方をしてしまった(笑)。

Recorded on July 21, 22, 28 & 29. 1980

Personnel:John Lurie(as), Evan Lurie(key), Arto Lindsay(g), Steve Piccolo(b), Anton Fier(ds)

2020年9月16日 (水)

そう言えばこれも保有していたなぁってすっかり忘れていたPaul McCartneyのベスト盤。

Pure-mccartney"Pure McCartney" Paul McCartney(Concord)

Paul McCartneyのベスト盤は”Wingspan(Hits and History)"ってのも保有しているのだが,このベスト盤のデラックス・エディション4枚組を保有ししていたことをすっかり忘れていた私である。こういうジャケットの形状だと,置くところが限定されてしまうところがあり,ついつい見逃していたのである。実は私のデスクの正面に位置していたのだが,全然そこに目が届いていなかったのだ。こういうことだから,ダブり買いとかしちゃうんだよねぇ。

しかし,今だったら,こういうアルバムはストリーミングで済ませているのではないかって感じのベスト盤だが,持ってるものは聞かなきゃねってところだが,4枚通しで聞くのはなかなかきつい。それでも,Paul McCartneyのソロ・キャリアをほぼ俯瞰できるという点では,こういうのは便利なので,保有していることはいいことなのだが,問題なのはそれをすっかり失念している私である。年は取りたくないものだ。

それにしてもDisc 1が”Maybe I'm Amazed"で始まり,Disc 4を"Junk"で締めるってところにこだわりを感じるのは私だけだろうか?やっぱりいい曲書くよねぇ,

2020年9月15日 (火)

Amazon Primeで「終着駅」を見た。

Photo_20200912173801「終着駅("Stazione Termini")」(’53,伊/米,Columbia)

監督:Vittorio De Sica

出演:Jennifer Jones, Montgomery Clift,Gino Cervi,Richard Beymer

Amazon Primeではかなり古い映画ばかり見ている私である。今回見たのが懐かしの「終着駅」である。多分,この映画を見るのは数十年ぶりだと思うが,プロットは大体覚えていても,細かいところまでは覚えていないのもまぁ仕方がない。それでも,初めてローマを訪れた時,この映画の舞台であるテルミニを訪れて,この映画のことを思い出していたはずだ。それが35年ぐらい前ってところか。

端的に言ってしまえば,不倫を扱ったメロドラマなのだが,時代を反映してか,実にテンポがゆるい。そして,主人公のJenniffer JonsもMontgomery Cliftも優柔な感じが,現代の感覚からすると古臭くもあり,逆に言えば佳き時代であったと思わせる。ローマのテルミニの喧騒を背景としながらも,主人公二人のどっちつかずな感じがやはり70年近く前の映画の描き方かなって気がする。

なので,同時代でこの映画を見るのと,時代を経てこの映画を見るのでは相当感覚に違いがあるはずだ。私がこの映画を初めて見た頃は,まだうぶな中学生(笑) ぐらいであったので,主人公の優柔さに何も感じていなかったと思うが,今見るとねぇ...ってところに,私も年を取ったとつくづく感じてしまう。ただ,ストーリーの進みのゆったりさ加減(換言すれば余計な描写の多さ)には,さすがにもう少し描き方があったのではないかと思う。ってことで,典型的なメロドラマで懐かしく見たものの,星★★★ってところだろう。

余談ながら,後に「ウエストサイド物語」に出るRichard BeymerがJennifer Jonesの甥っ子みたいな感じの役で出てくるが,昔からカッコよかったのねぇと感心してしまった。

2020年9月14日 (月)

Joni Mitchellがアーカイブ・シリーズを立ち上げるそうだ。

Joni-mitchell-archive

私は,このブログにJoni Mitchellというカテゴリーを設けるぐらいJoni Mitchellが好きである。ミュージシャン単独のカテゴリーを設定しているのはJoni MitchellとBrad Mehldauだけなのだから,その入れ込み具合はおわかり頂けるだろう。

そのJoni MitchellがNeil Youngにならってかどうかはわからないが,アーカイブ・シリーズを立ち上げることがアナウンスされた。その第一弾が10月末にリリースされるのだが,Vol.1として出るのが1963年から67年の初期音源を集めた5枚組(!)である。初期のJoni Mitchellはいかにもフォーク,あるいはシンガー・ソングライターとしての感覚が強いが,変則チューニングによる独特な響きは初期のアルバムから聞かせていた。そこに至る若かりし頃のJoni Mitchellの音楽がどのようなものであったのかを知ることは重要ということで,早速発注してしまった。おそらくは11月半ばぐらいになるであろう到着を心待ちにすることとしよう。

そういうこともあって,久しぶりに彼女の1stと2ndアルバムを取り出して聞いていた私である。私の中ではJoni Mitchellの最高傑作は「逃避行」なのだが,初期の音源も実に味わい深いと,改めて思った。

2020年9月13日 (日)

桑田佳祐の洋楽愛炸裂。嘉門雄三としてのライブ盤を久々に聞く。

Victor-wheels

"Live!” 嘉門雄三 & the Victor Wheels (Victor)

昨日取り上げたJames Ingramの記事にも書いたが,"Just Once"という素晴らしい名曲に出会ったのは,Quincy Jonesよりこっちの方が先だったかもしれない。確かサークルの先輩が部室でこれを掛けていたのを聞いたのが最初だったように思うが,はるか昔のことなので,記憶違いかもしれない。しかし,このアルバムを聞いた時に,"Just Once"が異常に記憶に残ったことだけは間違いないのだ。

まぁ,それはさておき,このアルバムは桑田佳祐が「嘉門雄三」という変名でレコーディングしたアルバムであるが,このアルバムを聞けば,桑田佳祐の洋楽愛が如実に表れていると言ってよい。取り上げている曲は当時の新旧取り混ぜてってところであるが,Otis ClayやThe Bandの曲が,James IngramやMarty Balinの曲と同居しているところに,桑田が雑食的に洋楽を愛していることが見て取れる。しかし,いい曲をいい曲として認識していることは明らかで,売れ線狙いではなく,あくまでも趣味で作ったって感じのアルバムだろう。ある意味,高校生のバンド的なノリさえ感じるのは私だけ?

正直言って,私はサザン・オールスターズの音楽には興味がないのだが,このアルバムだけは手放すことなく保有している。CD化しないのもあくまでも趣味と割り切った桑田佳祐の矜持ってところか。まぁ,中古盤は結構簡単に手に入るので,希少盤とは言えないが,私はこの世界は好きだなぁ。途中で入る女子の語りは結構謎だが(笑)。1か所は確実に放送禁止用語にかぶせただけだろうが...(笑)。

Recorded Live at 渋谷Egg-man on December 11 & 12

Personnel: 嘉門雄三(vo, g), 斎藤誠(g), MUKU(b), 国本佳宏(key), 今野多久郎(perc), 宮田茂男(ds), 小林克也(vo), 原由子(vo)

2020年9月12日 (土)

James Ingram:つくづくいい歌い手であった。

_20200907-2"The Power of Great Music" James Ingram(Warner Brothers)

昨年,惜しくも脳腫瘍で亡くなったJames Ingramのベスト盤を改めて聞いてみた。私にとってJames Ingramは,桑田佳祐もカヴァーした"Just Once"が最も印象に残る。桑田がカヴァーしたのは変名でレコーディングした嘉門雄三&Victor Wheelsのライブ盤であったが,もとはQuincy Jonesのアルバム,「愛のコリーダ(”The Dude")」中の1曲である。これをいち早くライブで取り上げる桑田のセンスに感心しつつ,この曲のよさをつくづく感じていたあの頃が懐かしい。後々になって,やはりBarry Mannの書く曲は素晴らしいと思っていたが,何を血迷ったか,カラオケでこの曲を歌ってしまうという暴挙に出る私なのであった(爆)。それぐらいいい曲なのだ(きっぱり)。

それはさておき,Quincy Jonesのアルバムでの歌いっぷりが素晴らしかったことから,ソロ・アルバムも出し,ビッグネームとのデュエット曲もヒットしたJames Ingramのキャリアを総括するにはこれほど適したアルバムはない。もう肝心なところは全部入っているって感じである。全12曲中4曲がデュエットってのもこの人らしい。

また,このアルバムにはBarry Mannの曲が4曲含まれているが,Barry MannとJames Ingramの関係は,Burt BacharachとDionne Warwickの関係みたいなものだったのかもなぁなんて考えてしまった。まさに相性ぴったりなのである。

そして,改めてこのアルバムのタイトルを見て,今更のようにそうだったのかと思う私も私だが,まさに「音楽の力は偉大だ!」と思わされる堂々たる歌唱の数々を聞いて,つくづく惜しい人を亡くしたと思った私であった。James Ingramは亡くなったが,これこそエヴァーグリーンと呼ぶべき歌唱の数々。これがオリジナル・アルバムならそうもいかなかっただろうが,これほどの名曲,佳曲揃いなら文句も出ない。このアルバムを聞きながら,James Ingramという歌手を偲びたいと思う。星★★★★★。ベスト盤ではあるが,クレジットも手抜きをしないライナーも丁寧に作られているおり,実に好感度が高い。人柄だな。

2020年9月11日 (金)

引き続きGary Peacockを偲ぶ。今日はMarc Coplandとの共演盤。

Gp_mc_20200909184701

Gary Peacockの訃報に接してから,Gary Peacock関連の音源ばかり聞いている。彼のリーダー・アルバムが中心だが,昨日取り上げたRalph Townerとの共演は素晴らしかった。そしてGary Peacockと言えば,忘れてはならないのが,こちらも私のフェイヴァリット・ミュージシャンの一人であるMarc Coplandである。

Marc Coplandは"Gary"なんていう,Gary Peacock集のようなアルバムさえ吹き込んでいるほど,Gary Peacockとはゆかりが深い訳だが,Marc Coplandのリリカルなピアノは,実にGary Peacockのベースとフィットするよなぁなんて思いつつ聞いていた。ECMの晩年のリーダー・アルバムにもGary PeacockはMarc Coplandを迎えていたし,共演作も結構な数があるから,やはり相性が良かったのだろうと思う。在宅勤務の傍ら聞いていたのは次のようなアルバムである。

"Insight","What It Says","New York Trio Rec Vol. 1: Modhina","New York Trio Rec Vol. 2: Voices",そしてMarc CoplandがまだMarc Cohenと名乗っていた時代の"My Foolish Heart"に"All Blues at Night"。どれを取ってもこの人たちのコンビネーションは心に沁みた。そしてGary Peacockがもうこの世にいないという喪失感が更に強まってしまった。本当に惜しい人を失ったものである。

2020年9月10日 (木)

Gary Peacockを偲んで,Ralph Townerとのデュオ盤を聴く。

_20200908 "Oracle" Gary Peacock / Ralph Towner(ECM)

Gary Peacockを偲んで,何を聴くのがいいのかと思っていて,私にとってはフェイヴァリット・ミュージシャンの一人であるRalph Townerとのデュオ盤がいいだろうということで,取り出したのが本作である。もう1枚彼らには"A Closer View"もあるが,そちらがTownerの曲が中心なのに対し,本作はGary Peacockの曲が9曲中7曲(うち1曲はTownerとの共作)を占めることもあり,アルバムのミュージシャンの名前の並びもPeacockが先に来ているから,まずはこっちということにした。

私は結構筋金入りのRalph Towner好きなので,Townerがいいと思っているのは当たり前であるが,ここではGary Peacockの曲の魅力と,彼のベースの音の素晴らしさを感じたい。常々言っていることだが,私はRon Carterのように増幅したベース音がとことん嫌いなのだが,ここでのGary Peacockのベースの音を聞けば,ベースってのはこういう風に響いて欲しいと思わざるをえない。素晴らしい音である。それがRalph Townerのギターの音と相まって,実に落ち着いた雰囲気を醸し出している。まさに趣味がいいというのはこういう音楽を言うのだと思ってしまう,

そして,つくづくいい曲を書くねぇと感じさせられるが,だからこそGary Peacockを失った喪失感が強まる。Keith Jarrettとのトリオにおいては,前面に出てくるということは控えていたようにも思えるが,こうした編成においては,Gary Peacockのベースのテクニックも素晴らしいことが手に取るようにわかってしまう。音もいいが,このアーティキュレーションって凄いのではないかと改めて感じたのであった。それはライブの場でも一緒で,先日ゲットしたTownerとのデュオを収めたブートレッグでもそうだし,阪神淡路大震災のベネフィット盤,”The Rainbow Colored Lotus"に収められた"Nardis"でも同じように感じるのである。

本作を聞いて,改めてGary Peacockというミュージシャンの素晴らしさを感じた私であった。

Recorded in May, 1993

Personnel: Gary Peacock(b), Ralph Towner(g)

2020年9月 9日 (水)

追悼,Gary Peacock

Gary-peacock

Gary Peacockの訃報がネット上を飛び交いながら,ガセネタ説も流れ,その真偽が疑われていたのだが,ECMから訃報がアナウンスされ,総帥Manfred Eicherからも追悼の辞が寄せられるに及び,その死は確実なものとなってしまった。

Gary Peacockは日本に滞在したこともあるし,その期間には多くのレコーディングを日本人プレイヤーとも残しているが,その活動の中で,最も重要なのはKeith Jarrett,Jack DeJohnetteとのトリオによる活動であることに異論はないところだろう。私も何度か彼らのライブを見る機会には恵まれたが,つくづく素晴らしいトリオであった。特に印象深いのは,よみうりランドのオープンシアターEASTで,結構な悪天候の中,行われたライブである。雨除けのテントみたいなのをステージ上に配置していたのは,何とも違和感があるものだったが,今となっては懐かしい。だが,このトリオもよくよく考えれば,Gary Peacockが"Tales of Another"を吹き込まなければ,生まれていなかったのかもしれないと思うと,実に感慨深い。

Tales-of-another トリオ・レコードからの国内盤初出時には"ECM"なんてタイトルがついていたこのアルバムを,訃報に接して久々に聞いてみたのだが,実にスリリングなアルバムであった。この時の相性のよさのようなものが,後のStandardsトリオにつながったのだとすれば,Gary Peacockはトリオの生みの親みたいなものなのだ。そうした点からもGary Peacockには感謝してもし足りないところがあるが,私としてはそれだけでなく,Gary PeacockがECMに残したアルバム群,中でもRalph Townerのデュオについては長年愛聴してきただけに,Ralph Townerとの共演ももはやかなわぬ夢となってしまったのは誠に残念である。

今回の訃報を受けて,ここ暫くはGary Peacockの音源を聞いて過ごす日が続きそうである。本当に惜しい人を亡くした。

R.I.P.

2020年9月 8日 (火)

Dan Penn,26年ぶり!のスタジオ録音が実に素晴らしい。

_20200907_20200914184501”Living on Mercy" Dan Penn (Last Music)

Dan Pennのスタジオ録音は"Do Right Man"まで遡る。その後,Spooner Oldhamとのライブ盤もあったし,今は亡きDonnie Frittsのアルバムのプロデュースもしていたが,自身のスタジオ録音は何と26年ぶりのリリースである。時は流れ,今やDan Pennも78歳の後期高齢者である。

このアルバムのリリースがアナウンスされて,私は逸早く予約を入れたのだが,このジャケだし,年齢も考えるとヨイヨイの音楽を聞かされるのではないかという危惧がなかった訳ではない。正直なところ,デリバリーが遅れた時にはキャンセルすら考えたのも事実なのだが,お知り合いのGさんがFBでこのアルバムの素晴らしさを述べられているのを拝見して,気を取り直し,アルバムのデリバリーを心待ちにしていた私である。

そして来た。これ,最高である。私の乏しい表現力からすれば,またこの音楽を聞いて「渋い」としか言えないのだが,実に味わい深く,私もこういう年齢の重ね方をしたいと思わせるような素晴らしい作品である。実は先日,Apple MusicでFaviroite Mixというのをプレイバックしていたのだが,そこで流れた曲の中に"Nobody's Fool"が入っていて,Dan Pennいいわぁなんて思っていたところにこれでは本当に参ったとしか言いようがない。

Dan Pennの書く曲がいまだに素晴らしいのは言うまでもない。そして声が全然衰えていない。更にDan Pennを支えるMuscle Shoalsの伴奏陣の素晴らしさ。Dan Pennが彼らを称して"What a faithful bunch.”と書いているが,まさにその通りである。本当にプロの仕事はこれだと言いたくなる。本作のようなアルバムをアメリカン・ロック好きにとっては完璧なアルバムと言う。少なくともこのジャンルにおいて,このアルバムを凌駕するアルバムが今年出てくるとは思えない。それほど最高なのだ。星★★★★★しかない。これこそアメリカ音楽の良心である。尚,共作陣の中に,懐かしやCate Brothersの名前を見つけて喜んでいた私である。

Recorded in April 2019 and February 2020

Personnel: Dan Penn(vo), Clayton Ivey(key, org), Will McFarlane(g), Michael Rhodes(b), Milton Sledge(ds), Buzz Cason(vo), Cindy Walker(vo), Marie Lewey(vo), Charles Rose(tb), Doug Moffet(ts, bs), Drew White(tp)

2020年9月 6日 (日)

Patti Smith教信者にとっても結構きつい"The Coral Sea"。

Coral-sea"The Coral Sea" Patti Smith and Kevin Shields(PASK)

私はPatti Smithのアルバム群も高く評価しているが,ライブの場でのPatti Smithの凄さに触れて,Patti Smith教信者となったことはこのブログにも書いてきた。そんな私でも,なかなかこれは厳しいというのが本作である。

これはRobert Maplethorpeへのオマージュとして,Patti Smithが書いた"The Coral Sea"という詩(ストーリー)を朗読したものなのだが,そのバックがMy Bloody ValentineのKevin Shieldsなのだ。この2枚組は2回のライブの模様を各々のディスクに収めており,詩そのものはどちらも同じなのだが,Kevin Shieldsのバックのサウンドスケープは全く異なるものである。演奏時間にも結構な違いがあり,都度即興的に作り上げられていったものと思われる。

Coral-sea-book これが厳しいのは,ポエトリー・リーディングという色彩が非常に強く,Patti Smithの音楽として捉えることがかなり難しいからである。もちろん,Kevin Shieldsの作り出すサウンドスケープに注目するということも可能だが,私はあくまでもPatti SmithゆえにこのCDを聞くのが基本である。なので,私がこれを聞くときは,Patti Smithがここで朗読している"The Coral Sea"のテキストを,本で字面を追いながら聞くことが必要なのだ,そうなると「ながら聞き」は許されないということで,それなりの集中力も必要ということになる。と言うか,そういう聞き方しかこのアルバムには私にはないということなのだ。

だから,決して気楽に聞けるものではない。真剣に対峙することをリスナーである私に求めるなかなかの難物ではあるが,信者としてはこれも避けられないってことで(苦笑)。苦行みたいなものと言っては怒られるが,これがなかなか大変なのだ。だから2枚組を続けて聞くことはない(きっぱり)。

Recorded Live at Queen Elizabeth Hall on June 22, 2005 & September 12, 2006

Personnel: Patti Smith(poetry reading), Kevin Shields(g)

2020年9月 4日 (金)

やっぱりBoz Scaggsが好きなのだ。

_20200902-2 "Middle Man" Boz Scaggs(Columbia)

私は長年Boz Scaggsの音楽を聞いている。"Silk Degrees"をほぼリアルタイムで聞いたのが初めてだったから,ほぼ45年ってことになる。今で言えばAORとカテゴライズしてもよいだろうその音楽は,当時の中学生,高校生ぐらいの私にとっては,それまで聞いていた音楽とはちょっと異質だったが,その素晴らしさは理解できていたつもりである。"Silk Degrees"の後,"Down Two Then Left"をはさんでリリースされたのが本作。"Down Two Then Left"がキャッチーさに欠ける感触があった中,本作はBoz Scaggsの逆転の一打だったって気がする。もちろん,"Silk Degrees"でも人気は高まっていたとしても,日本で決定的になったのは本作によるところが大きかったのではないか。"You Can Have Me Anytime"はCMにも使われていたしねぇ(それにしても,この曲に「トワイライト・ハイウェイ」という邦題をつけてしまう凄いセンス...)。

このアルバムは,実にいい曲が揃っていると思うのだが,”Do Like You Do in New York"と”You Got Some Imagination”のテイストの違いが浮いてしまうのはちょっと惜しい。特に前作"Down Two Then Left"の路線を引き継ぐようなソウル色強い”Do Like You Do in New York"を入れず,どうせなら徹底的にキャッチーに攻めた方が私はよかったと思っている。それでも,LPで言えばA面に相当する前半4曲は流れも素晴らしく,私はLP時代はA面しか聞いていなかったように思う。

LPのA面については,どの曲もそれなりの魅力があるのだが,私が昔から最も好きなのは"Simone"なのだ。この何とも哀愁に満ちた感覚は実に素晴らしいと感じるのは今も昔も変わらない。それは"Silk Degrees"において私が最高の名曲だと思っているのが"Harbor Lights"だということとも重なるように思う。ある意味へそ曲がり的な好みとも言えるかもしれないが,趣味は人それぞれってことで(笑)。

いずれにしても,Steve Lukatherのソリッドなギターも効いているが,David Fosterの参加によって,TOTOとAirplayの合体みたいな伴奏陣も魅力。Boz Scaggsは今でも現役で,アルバムの質は今も健在ではあるが,やはりこの辺りが黄金時代だよなぁ。ってことで星★★★★☆。

Personnel: Boz Scaggs(vo), David Foster(key, synth), Steve Lukather(g), Ray Parker, Jr.(g, b), David Hungate(b), Jeff Porcaro(ds), Carlos Santana(g), Don Grolnick(p, el-p), David Paich(org, synth), James Newton Howard(synth), John Pierce(b), Rick Marotta(ds), David Lasley(vo), Sharon Redd(vo), Charlotte Crossley(vo), Vennetta Fields(vo), Paulette Brown(vo), Bili Thedford(vo), Julia Tillman Waters(vo), Oren Waters(vo), Bill Champlin(vo), Charles Irwin(vo), Rosemary Butler(vo)
Joe Vitale(ds), Adrian Tapia(sax), 

2020年9月 3日 (木)

家で仕事をしながら聞いていて,思わず手が止まってしまった"The Kerry Dancers"

_20200902 "The Kerry Dancers And Other Swinging Folk" Johnny Griffin(Riverside)

在宅勤務のいいところは,音楽を流しながら仕事ができることである。いい音楽が流れていると,仕事もスムーズに進むという効果は私の場合,確実にある。PC作業の進みがスムーズなのである。在宅期間も長くなると,結構これまでプレイバックする機会の少なかったアルバムを聞く機会も増えているのだが,今回聞いたのが本作である。しかし,あまりのよさに,仕事をする手が止まって,思わずライナーを眺めてしまったではないか。とにかく,Johnny Griffinのテナーの音がよく,そしてフレージングも素晴らしいのだ。

このアルバムの前半4曲は古い民謡をアレンジしたものだが,聞いていて民謡臭さは全然感じず,実に優れたジャズ・アルバムだと思ってしまった。とにかく,仕事をしながら聞いたにもかかわらず,耳をそばだててしまった私なのである。こんなによかったか?なんて思ってしまったが,実に味わいもありながら,魅力的なテナーだったと感じていた私である。

こういう一種の企画アルバムはイロモノ扱いされても仕方がない部分もあるが,ここでは演奏の質が極めて高いので,そういう企画っぽさもないのがいいのである。素直なメロディ・ラインをアドリブで崩していくJohnny Griffinのテナーの魅力全開である。

本作についてはJohnny Griffinの十八番,"Hush-a-Bye"について語られることが多いが,それに限らず,どこから聞いても本当に魅力的な傑作だと思った。おそらく私の好みと合致しているところもあるとは思うが,聞いていて何回かリピートしたくなるほど見事な作品と感じてしまったので,仕事の生産性は一瞬下がったことは告白しておこう(爆)。こういうのをちゃんと聞いていないことへの自戒も込めて星★★★★★。

Recorded on December 21, 1961, January 5 & 29, 1962

Personnel: Johnny Griffin(ts), Barry Harris(p), Ron Carter(b), Ben Riley(ds)

2020年9月 2日 (水)

やっぱりStan Getzはたまりませんなぁ。

The-sound-stan-getz "The Sound" Stan Getz(Royal Roost)

このアルバムがオリジナルのフォーマットでCD化されたのは,過去一度日本においてのみ(2002年)らしい。この時の演奏の一部は,"Complete Roost Session"で聞ける訳だが,そこにはアルバム後半のスウェーデンでの音源が入っていないものである。なので,このアルバムはこのフォーマットで聞かないと,その本質に触れることはできない。もちろん,"Complete Roost Session"だって十分に聞きごたえがあるのだが,当時の雰囲気を味わうには,フォーマットにはこだわないといかんのである(きっぱり)。だってねぇ,"Dear Old Stockholm"入りの,LPで言えばB面は,それこそ素晴らしいスタンダード揃いなのだ。これが魅力的であることは当たり前なのだ。

しかし,本作も一度CD化されただけで,その後は全く出てこないというのは,後半音源の版権によるものであろうが,こういう音源はいつでも手軽に聞ける状態にしておく必要があると思うのは私だけではないだろう。ジャケの雰囲気もいいが,とにかくここに収めれらたStan Getzの吹奏は心地よさの極致である。

このアルバム,セッションは3つから構成されているが,冒頭の2曲にはHorace Silverとの共演が収めれらており,これがHorace Silverの初レコーディングって言うんから,それも今にしてみれば貴重。だが,やっぱりこのアルバムはスウェーデン録音によるB面こそが魅力の根源だと思う。Bengt Hallbergのピアノも実に魅力的。こんな演奏を聞かされては星★★★★★しかありえまい。いやぁ,やっぱりええですわぁ,

2002年の発売当時買っておいてよかったと今更ながら思う私である。

Recorded on May17 & December 10,1950, March 23 & 24, 1951

Personnel: Stan Getz(ts), Horace Silver(p), Al Haig(p), Bengt Hallberg(b),Joe Calloway(b), Tommy Potter(b), Gunnar Johnson(b), Walter Bolden(ds), Roy Haynes(ds), Jack Noren(ds), Kenneth Fagerlund(ds)

2020年9月 1日 (火)

改めて聞いてBob Dylanの"Infidels"にはまる。

Infidels ”Infidels" Bob Dylan(Columbia)

今やノーベル文学賞受賞者であるBob Dylanであるが,彼のアルバムはいいものもあれば,そうでもないものもあるというのはまぁ仕方ない。だが,久しぶりにこのアルバムを聞いて,実にロック的な響きを持つものとして,改めて評価したくなってしまった。ジャケからしてロックだよなぁって雰囲気がプンプンしているではないか。

このアルバムがリリースされたのは1983年なので,私はまだ大学在学中であるが,本作はリアルタイムで買ったはずだ。冒頭の”Jokerman"こそゆったり始まるが,このアルバムを聞いて,日頃のBob Dylanの音楽に感じるある種の「取っつきにくさ」を越えたロック的な感覚を覚えたのも懐かしい。このアルバムがリリースされた時,Mark Knopflerがプロデュースしていることからも注目度は高かった。何せMark KnopflerがDire Straitsで聞かせていた音楽は,Bob DylanやJ.J. Caleからの影響が顕著だったかっら,Mark KnopflerがBob Dylanと共演するのは必然のような気がしたからである。そもそも"Slow Train Coming"で共演していたDylanとKnopflerが更にコラボレーションを深めたものと言えるが,これが大成功って感じだろう。

更にこのアルバムを魅力的にするのはそのメンツだと思う。リズムがSly & Robbieってのもポイントが高いが,そこに加わるのがMark Knopfler自身とMick Taylorのギターではいいに決まっているだろうって思ってしまう。このアルバムを初めて聞いた時の感覚は忘れられないし,今でも好きなアルバムである。もちろん,これをいの一番に聞くかと言えば,そうではないかもしれないが,Bob Dylanの音楽への入り口としては丁度いいのではないかと思うのだ。

私もそれまでもBob Dylanのアルバムを聞いていたが,実はこのアルバムは好きな方の上位に入ってしまうのではないか。久しぶりに聞いたのだが,曲も粒揃いだし,実にいいアルバムであった。改めてそのよさを評価し,星★★★★★としよう。

Personnel: Bob Dylan(vo, g, hca, key), Sly Dumbar(ds, perc), Robbie Shakespeare(b), Mark Knopfler(g), Mick Taylor(g), Alan Clarke(key)

« 2020年8月 | トップページ

Amazon検索ツール

2019年おすすめ作