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2020年8月 4日 (火)

今日の温故知新は”Bag's Groove”。

_20200802-2 "Bag's Groove" Miles Davis(Prestige)

モダン・ジャズのクラシックと呼ぶべきアルバムも,実生活の中ではプレイバックの回数が減っているのは疑いようのない事実である。だが,たまに取り出して聞くと,実に魅力的に響いてしまう。現代のジャズには現代のジャズの魅力があるとしても,こうしたクラシック・アルバムを聞くと,ジャズという音楽の長い歴史の積み上げの上に,現代のジャズが成り立っているのだという当たり前のことを改めて感じざるを得ない。

とか何とかいいながら,私がこのアルバムを聞くのは何年ぶり?みたいな感じなので,決して偉そうなことは言えないのだが,久々に聞いてみて,やはりこの辺りのアルバムの魅力は絶対的だったなぁと思ってしまう。冒頭の"Bag's Groove"からして,晩年のMilesとは音もフレージングも全然違うし,テイク1のソロの構成力なんて信じがたい。バンドとしての演奏のレベルの高さも半端ではないが,この曲における実に訥弁なThelonious Monkのソロを聞いて,あぁそうだったなぁなんて思った私である。MonkはどうやってもMonkなのだ。そういうことに改めて気づかされる。これこそ温故知新である。

そして3曲目以降はピアノがMonkからHorace Silverに代わり,更にSonny Rollinsの加わった曲になるが,スタンダード"But Not for Me"を除けば,”Airegin","Oleo",そして"Doxy"というRollins有名オリジナルを収めているところに,Rollinsにとっても重要なアルバムな訳だ。そうは言っても,Rollinsのソロもまだまだ若いねぇって感じ(はっきり言ってまだまだ青臭い感じがする)があるのが実に新鮮なのだ。John Coltraneもそうだが,ミュージシャンが急速,あるいは急激な進化を遂げる瞬間というか,そういうタイミングがあるってのをここでのRollinsを聞いていると強く感じるのだ。

振り返れば,私もジャズを聴くようになって40年以上になるが,若い頃ははっきり言ってカッコつけて聞いていただけだったなぁと今更ながら思う。しかし,ジャズ喫茶での修行やら,その後の幾星霜を経て現在という時間になっても,あぁそうだったのかって感じることができるジャズという音楽の永続的な魅力を痛切に思い知らされるのは,こういうクラシック・アルバムのおかげと言いたくなってしまった。アルバムとしては冒頭の”Bag's Groove(Take 1)"が緊張感という観点でも突出していて,アルバム全体として聞くと,評価は若干微妙な部分もあるというのが正直なところだが,それでもやっぱりこれは星★★★★★しかないだろうな。

Rollinsと言えば,「サキコロ」も何年も聞いてないねぇ...。そのうち,当ブログにも登場するかもなぁ(笑)。でも書きようがないか(爆)。

sRecorded on June 29 and December 24, 1954

Personnel: Miles Davis(tp), Sonny Rollins(ts), Milt Jackson(vib), Thelonious Monk(p), Horace Silver(p), Percy Heath(b), Kenny Clarke(ds)

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コメント

きわめつけのジャズ名演のみ年代順に並べた、ジャズ50年代ベスト8枚組、60年代ベスト6枚組というコンピを聴いていると、ジャズってこの時代のものだけ聴いてればいいような感じが(笑)緊張と緩和の案配がちょうどいいような。
お店で流れてて気持ちいいのはこの頃の音だなあ。
このあたりの音から入門して、この音楽が聴きたいと思ってるのに、何で晩年のマイルスなんか聴かなくちゃならんのかなんてね。
マイルス・デイビスのストロベリー・フィールズ・フォーエバーを聴いて、そう思いました。(笑)
ところで、ジャズを聴いたことのない女子大生に1番受けたのは、Waltz for Debbyでした。(笑)
やっぱりね。


MRCPさん,おはようございます。

まぁジャズの黄金時代の音源を聞いてればOKというのはある意味その通りです。一方,コンテンポラリーなジャズには超絶変拍子のような昔にはなかったものもありますので,それはそれで楽しんでいる私です。

Milesの最晩年はおっしゃる通りですが,Bob Bergがいた頃まではまだずっとよかったと思っています。

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