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2020年7月11日 (土)

ブートで聞いたBrad Mehldauのピアノ・コンチェルトやいかに...。

Brad-mehldau-piano-concerto

今回,ブート屋に久しぶりに注文したのはBrad Mehdauのピアノ協奏曲が聞きたかったからである。Brad Mehldauは"After Bach"は言うに及ばず,Renée FlemingやAnne Sofie von Otterと歌曲のアルバムも作っているし,アルバム化はされていないが,テノール歌手,Ian Bostridgeとツアーも行っており,クラシック寄りの活動もこなしている。そんな越境型の活動をするBrad Mehldauゆえ,彼がピアノ協奏曲を書くと聞いてもそんなに驚きはなかったし,そのうちやるだろうぐらいに思っていた。

_20200710

この曲を演奏するために,来日する予定もあるようには聞いている。しかし,現在の新型コロナウイルス禍が収まらない限り,ライブでの来日は難しそうなので,果たしてどうなるのかというところだが,でもやっぱりどういう感じなのかは聞いてみたい。ブログのお知り合いの風呂井戸さんが,この演奏を収めたブートレッグを取り上げられて,その欲求が猛烈に増してしまった私である。ということで,昨日紹介したクリポタのブートとともに発注したのだが,ほかにも発注したものがあるものの,それはまた後日ということで,今日はそのBrad Mehldauのブートレッグである。

冒頭はストラヴィンスキーがアレンジしたバッハの「平均律」第1巻10番であるが,これが実に穏やかな出だしである。まぁこれはピアノ協奏曲へのプレリュードみたいな感じだと思えばいいだろう。それでもってメインのピアノ協奏曲はどうかというと,ここでも演奏が実に穏やかに推移するという感じがする。ちょっと聞いた感じ,まず私が連想したのがMichael Nymanの音楽であったが,聞いていくとガーシュウィン的なところもそこはかとなく感じられないでもない。あるいは聞き進めていくと,ドビュッシー的と言ってもよいかもしれないと思っていた私である。

はっきり言ってしまうと,クラシックのピアノ協奏曲というよりも,私には映画音楽的,あるいはそれが言い過ぎならばオーケストラを伴ったピアノ音楽という感じなのだ。それはここでの音楽が劇的な展開を示さないというところに起因すると思うのだが,私としてはコンチェルトとするならば,楽章ごとにもう少しメリハリをつけてもよかったかなと思う。そうした観点で,決して悪い出来とは思わないのだが,だからと言って,こりゃあ凄いやとは言えないところがある。私としては,これからのBrad Mehldauの活動の上での習作という気がするが,注目を浴びる中,本人にとっても結構プレッシャーのかかる仕事ではなかったかと思える。生で聞けば,また別の感慨もあると思うが,ブートを聞く限りは私としては上述のような感覚であった。

ライブではほかの曲もやったようだから,どうせなら完全版で出せばいいだろうとも思うのだが,放送されたのがこれだけだったってことなのかもしれないな。まぁ聞けたからいいんだけど。

尚,トップの写真はロンドンのバービカンでコンチェルトを初演した時の写真をネットから拝借したもの。

Recorded Live in Hannover on January 31, 2020

Personnel: Brad Mehldau(p), Clark Rundell(cond), ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

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コメント

 中年音楽狂さんもついに禁断のブートに手をつけてしまいましたね。( 病みつきにならないように・・・・^^) )
 中年音楽狂さんほど、メルドーに入れ込んでおられると、それなりの評価があって当然ですね。
 私の場合は、近作アルバム『Finding Gabriel』よりは、むしろジャズの世界に通じていると思っています。選曲の構成でなく、ポイントはM3."3.Concerto For Piano And Orchestra 2nd Movement "にみるところです。ここでのオーケストラとピアノの駆け引きは、ジャズのインプロにおいて見られる手法となんら変わりない世界で、オーケストラとの間に展開させたメルドーに喝采を浴びせますね。なかなかここまで、ジャズ畑から入り込むのは至難の業だと評価しますがね。何度聴いてもお見事です。・・と、思うのですが如何でしょうか。

風呂井戸さん,こんにちは。

まぁBrad Mehldauも頑張ったと思うんですよ。普通にクラシカルなピアノ・コンチェルトにするのもどうかっていう判断もあったでしょうし,風呂井戸さんがおっしゃるようにオケがコンピングするがごとき展開もあるのは事実だと思います。ジャズ側からのアプローチとしてはありでしょうが,これが例えばJohn Adamsが書いたピアノ・コンチェルトと同列に並べられるかというと,ちょっと違うような気がしてしまうというのが正直なところです。

私もBrad Mehldauのやる仕事が全て素晴らしいとは思っていませんので,今回はやや辛口になっていますが,記事にも書いた通り,まだこれは発展途上の習作ってところだと思っています。ピアノ協奏曲第2番に期待しましょう。

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