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2020年5月23日 (土)

Paul DesmondとMJQのノーブルな響き。

_20200521 "At Town Hall" Paul Desmond & Modern Jazz Quartet (DRG/Stet)

先日,Paul Desmondのトロント・ボックスの記事をアップしたところで,それがデリバリーされるまでにも,もう一度Paul Desmondを聞いてみようということで,久しぶりに取り出したのがこのアルバムである。

Paul Desmondにしても,Modern Jazz Quartetにしても,ジャズの一方での魅力とも言える「ゴリゴリ感」とは全く無縁な人たちである(きっぱり)。そんな彼らの唯一の共演盤が本作である。ライナーによれば,MJQは毎年,クリスマスの日にNYCでコンサートを開催していたらしいのだが,1971年,そのライブにPaul Desmondをゲストに迎えた時の実況盤がこれってことらしい。実際のライブではPaul Desmondがゲストとして登場したらしいが,演奏曲についてはPaul Desmondが選んだものだそうだ。時代を反映してか,"Jesus Christ Superstar"のような実に珍しい曲が入っている。もちろん,クリスマスのイベントということを反映したものとしても,こういう曲がジャズ界で演奏されることは稀なはずだ。

それにしても,主題に書いた通り,ノーブルな響きとなっている訳だが,そうなることは誰が考えても容易に想像できる。MJQがやっていた音楽,そしてPaul Desmondがやっていた音楽は,どう考えても「品がいい」わけで,一部のジャズ・ファンには全然受けないところもあるだろう。それでも,こういう音楽を認めれられないとすれば,それは不幸なことだと私は声を大にして言いたい。それこそ「一期一会」の演奏であったこの時のパフォーマンスだが,誰しもが期待するであろう成果を生み出しているところが素晴らしいのだ。

もちろん,先述の"Jesus Christ Superstar"やその前の"Blue Dove"とかをやるぐらいなら,ほかの曲のようなスタンダードで統一してもよかったのではないかと思えるが,そこは人気のある人たちであったから,ポピュラリティを曲の一部にも求めていたのかもしれない。"Greensleeves"はHeathとKayが参加した"First Place Again"でもやっていたから,その再演って意味もあったのだろうが,それこそ予定調和で驚きがないと言われれば返す言葉はない。だが,この演奏を聞けば,「リラクゼーション」とは何か?なんて質問に答えたくなってしまうような逸品。星★★★★☆。

Recorded Live at Town Hall, NYC on December 25, 1971

Personnel: Paul Desmond(as), Milt Jackson(vib), John Lewis(p),Percy Heath(b), Connie Kay(ds)

 

 

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コメント

当時の流行り物のJesus Christ Superstarやろうって言ったのは、やっぱりPaul Desmondの方じゃないかなあ。
デスモンド君の歌だからって、オブラディ・オブラダやっちゃうようなお茶目な人だし。(笑)
何かのライナーに、僕は無愛想で笑ったりしない人間だと思われているようだけど、実のところ、サックスを吹きながら笑うのは結構難しいとか書いてた。(笑)

MRCPさん,おはようございます。

どこかで読んだことがあるように思うのですが,Paul Desmondという人は非常にユーモアのある人だったようですし,今回のお話にもそういうところが表れていますよねぇ。「洒脱」って感覚を身につけていたんだと思えますが,久しぶりにこのアルバムを聞いて,こういう演奏にそうしたセンスが出ていると思いました。やっぱり好きですねぇ,Paul Desmond。

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