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2020年5月12日 (火)

東京録音でもECMらしさが横溢するWolfgang Muthspielのトリオ・アルバム。

_20200510-3 "Angular Blues" Wolfgang Muthspiel(ECM)

このアルバムがリリースされて結構時間が経過しているが,なかなか記事にできていなかったものをようやくアップである。私はライナーを見るまで,このアルバムが東京で録音されたものだとは認識していなかったのだが,同じメンツで来日し,Cotton Clubに出演した際に録音されたものである。このメンツがライブをやるのであれば,私は見に行ってもよさそうなものだったのだが,当時の記事を見返してみると,丁度バングラデシュに出張していた時期とかぶっていたのであった。よって,彼らのライブには参戦していないが,ここでやっているような音楽をやっていたのであれば,見に行っておけばよかったと思っても後の祭りである( ノД`)。

冒頭から3曲はアコースティック・ギターによる演奏,その後がエレクトリックに転じるが,序盤の印象としては静謐で穏やかな響きである。ライブでこういう演奏をしていたとすれば,心地よい睡魔に襲われたかもしれないが,それは退屈を意味するのではなく,あくまでも心地よいいのである。エレクトリックに転じても印象は大きく変わらないが,5曲目の"Ride"でこれぞジャズ・ギターって響きを聞かせて,私をワクワクさせてくれた。先日,私はKurt Rosenwinkelの新譜におけるギターの音に違和感をおぼえたと書いたが,私がギターに期待する音ってのはどちらかと言えばこっちの方なのだ。今はトータルなミュージシャンとしての実力はKurt Rosenwinkelの方が上かもしれないが,私にとっては,アルバムとしてはこのWolfgang Muthspielの方が魅力的に響くのだ。これはあくまでも好みの問題であるが,結局は最後はリスナーとしての私の好みに行きつく(きっぱり)。

全体を通じて,刺激的ではないとしても,奏者3人が一体となった実にレベルの高い演奏で,久しぶりにインタープレイなんて言葉を使いたくなるような演奏を大いに楽しんでしまった。多分ライブでもこんな感じだったんだろうと思うと,ますます行けなかったのが残念である。最後の"I'll Remember April"なんかは,策を弄し過ぎというか,アンコール・ピース的に,もう少しストレートにやってもよかったのではないかと思えるところもあって,星★★★★とするが,なかなかの味わい深い佳作だと思う。おそらくはCotton Clubでの演奏が満足感が高かったため,急遽なのか計画的かはわからないとしても,ライブの熱気が冷めぬうちにレコーディングし,それをECMに持ち込んだものということだろうが,それが東京で起こったことは実にめでたいということにしておこう。

Recorded in August, 2019

Personnel: Wolfgang Muthspiel(g), Scott Colley(b), Brian Blade(ds)

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