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2020年5月16日 (土)

先日のVincent Herringつながりで,Nat Adderleyのライブ盤でも。

_20200510-4”Work Song" Nat Adderley Sextet(Sweet Basil)

先日,Vincent Herringの初リーダー作,"Scene One"を取り上げたが,その記事を書いている時に,彼がNat Adderleyのバンドにいた時の音源はなかったかなと考えていた。私の記憶にあったのが本作なのだが,これは私が買ったものではないはずだ。おそらくは私の亡き父の遺品だと思うが,父のCD棚を整理していて,我が家に持ってきたものと記憶する。そんなアルバムを久しぶりに聞いてみた。

このアルバムがリリースされたのは1990年,まだバブルがはじけていない頃である。世の中はやれメセナ(死語!)とか言って,企業が文化活動のスポンサーになったり,日本のレコード会社が海外録音を連発したりという時代であった。かく言う私がNYCに渡ったのも1990年であり,渡米できたのもバブルのおかげみたいなところもあったので,文句を言えた筋合いではないのだが,まぁそういう時代だったのだ。

本作もSweet Basilレーベルなんてのを,当時はまだバリバリで営業していたライブ・スポット,Swett Basilと日本のAlfaレコードが提携してできたレーベルだったはずで,そこからリリースされたアルバムである。プロデューサーはSweet BasilのオーナーであったHorst Liepoltと,キング・レコード出身の川島重行が共同で行っているが,ところもSweet Basilでのライブ・レコーディングである。

Sweet Basilは私が初めてNYCを訪れた1983年の段階でも人気のクラブだったが,私が在米中の90年~92年にかけても随分通ったし,Nat Adderleyのバンドのライブもそこで見たのは先日のVincent Herringの記事でも書いた通りである。NYC在住中はクラブ通いを頻繁にしていたので,何度行ったかもわからないぐらいになっているが,ストリートからはガラス張りで店の中の演奏風景が結構見えるという珍しいクラブではあった。

そんなSweet Basilでレコーディングされたこのアルバムを久々に聞いたが,ライブの様子を切り取ったと言えば聞こえはいいが,今となっては粗っぽさが目立つものと思える。特に私が気になったのはSonny Fortuneのアルトである。この時のバンドはVincent HerringとSonny Fortuneの2アルト体制なのだが,この時のSonny Fortuneのアルトは力み過ぎというか,全然コクが感じられない。はっきり言ってしまえばやかましいだけの印象しかないのである。これでは若手のVincent Herringの方がはるかに味があると言われても仕方ないような出来で,こういう演奏をリリースしてしまうのはちょっとなぁと思ってしまう。2日に渡って録音していれば,もう少しいい演奏が残っていそうなものだと思うが,これがベスト・テイクだったとすれば,バンドとしての評価は下がるとさえ言いたくなるものだ。

言ってみれば,この頃は出せば売れると思っていたのかもしれないが,今となっては黙殺してよいとさえ言いたくなってしまう駄盤であった。ライブ・ハウスで聞くならまだしも,CDという媒体で聞けば,途中で嫌気がさすほど実につまらないアルバム。亡き父には悪いが,こんなCD買っても,何回も聞いてないよねぇってところだろう。星★★。やっぱりノリがバブリーなんだよね。

Recorded Live at Sweet Basil on May 12 & 13, 1990

Personnel: Nat Adderley(cor), Sonny Fortune(as), Vincent Herring(as), Rob Bargad(p), Walter Booker(b), Jimmy Cobb(ds)

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