Hal Willnerを偲んで。

また一人,新型コロナウイルスの犠牲となってしまったのがプロデューサーのHal Willnerである。この人は"Amarcordo Nino Rota"をはじめとするトリビュート・アルバムで有名な人だが,それだけではなく,Marianne Faithfull,Lou ReedあるいはLucinda Williamsの素晴らしいアルバムのプロデュースも行っていて,私を痺れさせてきた。
加えて,Hal Willnerは長きに渡って,"Saturday Night Live"の音楽を監修しただけでなく,David Sanbornがホストを務めた名番組"Night Music"のプロデューサーも務めていたことからしても,NYC在住時,それらの番組が好きだった私にとっては思い出深い。
そんなHal Willnerを偲ぶ際に,何が一番だろうかと考えた場合,私がいの一番に思い浮かべるのはTherlonious Monkへのトリビュート・アルバム,"That's the Way I Feel"に収められた"Reflections"ではないかと思う。もちろん,Lou Reedの"The Raven"でも,Lou ReedがMetallicaと共演した"Lulu"でもいいのだが,"Reflections"は誰がどう聞いても名演としか言えない演奏なのだ。この演奏を生み出したことだけでも,私はHal Willnerは記憶に残ると言っても過言ではないと思っている。Doanld FagenとSteve Khanのデュオによる至高の名演を聞いて,改めてHal Willnerを偲ぶこととしたい。
R.I.P.
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