Anna Gourari:ECM New Series得意のパターンだが,こういうのにはまるのだ。
"Elusive Affinity" Anna Gourari(ECM New Series)
以前にも書いたように,私はECMの結構なファンだが,ECM New Seriesまではなかなか全面的にフォローできていない。ReichやSchiffのアルバムは例外として,そのほかで買うのは若干の例外はありつつも,ほぼ現代音楽系のピアノ音楽に限定と言ってもよい。私はPeter Serkinのピアノを通じて,現代音楽のピアノに目覚めさせられたと言ってもよいが,ECM New Seriesからリリースされるピアノ音楽は,ストレートに私に訴求してくるのだ。なので,このアルバムも後追いで買ったものだが,やっぱりはまってしまう魅力があった。
ECM New Seriesではこのブログにおいては,最近ではAlexei Lubimovの"Der Bote"を取り上げた(記事はこちら)が,そこでもバロックと現代音楽が混在するプログラムであった。まさにこういうプログラムは,リサイタルのプログラムならありえようが,レコーディングとしてはECM New Series以外ではありえないものだと思っている。本作においても同様で,冒頭と最後にバッハ編曲によるヴィヴァルディとマルチェッロを配置し,その間に現代音楽曲を挟み込むというものなのだが,これが実に心地よい。結局のところ,私は現代音楽のピアノの響きが好きな訳だが,そうした私の嗜好にストレートにフィットしてしまった。
なかなかこういう音源まで追い切れないのは歯がゆいが,それでもちゃんと聞くことができてよかったし,春先のまったりした気分の中で,涼やかな気分さえ味合わせてくれたと言っては言い過ぎか。おそらくこれからもこうしたアルバムはリリースされ続けると思うが,それを見逃さないようにしたいものである。反省も込めて星★★★★★としてしまおう。いやぁ,ええですわ。
Recorded in January 2018
Personnel: Anna Gourari(p)
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