休日にZoot Simsでなごむ。
"Zoot Sims in Paris" Zoot Sims (Ducretet-Thomson)
世の中はコロナウィルス感染拡大が世界的に問題になっているが,季節は移り,まさに春本番というような気候になってきた。こういう時に何でも自粛ってのもどうかと思うが,家でくつろぐのもまたよしということで,こういう時に何を聞こうかなということで取り出したのがこのアルバムである。
Zoot Simsには"In Paris"ってアルバムがもう1枚United Artists盤があるが,稀少度ではおそらくこっちが圧倒的。かつ私が保有しているのは4曲ボートラ入りのCDだが,これも結構手に入りにくい(はず)。そしてこのアルバム,人気を裏付けるようなかたちで,澤野商会から10インチLPもリリースされた(なぜか私も保有している。あぁ,無駄遣い...)。Zoot Simsのいいところは,大体は洒脱なスイング感に溢れた演奏をしてくれるところで,安心して聞けてしまうところだと思う。まさに肩ひじ張らずに聞けるという点では,実にポイントが高い。私はZoot Simsのアルバムをそれほど保有している訳ではないが,どれを取っても同じような感覚を与えてくれる。
まぁ,ここでの演奏は突然フェードアウトされる曲もあったりして,なんでやねん?とつっこみたくなるのだが,それでも演奏の質は保証できると言ってよい。そして,このジャケである。雰囲気あるよねぇと一人ニヤニヤしながら聞いていた私であった。歴史に残るとかそういうアルバムではないとしても,身体がこういう音楽を欲する時もあるのだ。星★★★★。
Recorded on March 15 & 16, 1956
Personnel: Zoot Sims(ts), Jon Eardley(tp), Henri Renaud(p), Eddie de Haas(b), Charles Saudrais(ds)
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コメント
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おじゃまします。
突然書き込んでしまったのは、私も同じような気分でこの作品を最近聴いたからです。聴いたのは、澤野復刻の10インチ盤です。
これそういや、買ってからほとんど聴いてないやと思いつつ、何気なく聴いて、あまりの音の良さにビビりました!
いや、デュクレテトムソンのオリジナルは聴いたことないのですが、中音域が柔らかく包み込むような実に豊かな音で、とってもいい気分になりました。そして、なんといっても針の音がまったくしない(笑)
再生装置をお持ちでしたら、ぜひ聴いてみてください。
本当にいいですよ!
投稿: jazzneko | 2020年4月12日 (日) 12時51分
jazznekoさん,こんにちは。
私のところにもアナログの再生装置はあるのですが,CDがプレイヤーの上にうず高く積まれていて,なかなかプレイバックをする気になれないというのが正直なところです。今は少々身辺がバタついていますので,もう少し落ち着いたら,部屋の整理を兼ねつつ,プレイバックの機会を探りたいと思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2020年4月12日 (日) 14時05分