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2020年3月28日 (土)

成熟度が高まっていたEmily RemlerのConcordレーベル最終作。

_20200326"East to Wes" Emily Remler(Concord)

昨日,Concordレーベルでの第1作"Firefly"を取り上げたEmily Remlerだが,本日は一緒に入手した彼女のConcordレーベル最終作"East to Wes"である。タイトルからもわかる通り,Wes Montgomeryを意識していることは間違いないが,これまた正統的ジャズ・ギター・アルバムとして大いに楽しめるが,ここで感じられるのはギタリストとしての成熟具合である。

一聴して,"Firefly"よりも音楽がこなれているというか,ややコンテンポラリーな味付けも施した部分もあり,幅の広がり,あるいはギタリストとしての成長を感じさせる。"Firefly"からは7年程度しか経過していないが,Emily Remlerは確実に深化していたことを考えると,このアルバムからの2年後の早逝は惜しまれるところである。

タイトル・トラック“East to Wes"はまさにVerve後期,もしくはCTI時代のWes的な曲調と言ってもよいかもしれないが,そのほかの曲も含めて全面的にWes的かというとそうでもない。アルバムには"Blues for Herb"という曲もあり,それは彼女をシーンに紹介したと言われるHerb Ellisに捧げられている訳で,いろいろなタイプのギタリストのテイストを受け継いでいるとも言える。だが,このアルバムにおいて,非常に魅力的に響くのは,彼女のフレージングはもちろんなのだが,様々な曲を彼女の色に染めるそのアレンジメント能力が光っている。

例えば,モダン・ジャズにおける超有名曲"Softly as in a Morning Sunrise"をちょっと変わったアレンジでやっているところに,彼女のセンスが感じられる。奇をてらった訳ではないのだが,一瞬面くらいながら,これもありだと思わせる展開なのだ。Nat Hentoffのライナーによれば,より「ギタリスト的な」感じを狙ったとあるが,ちょいとそれはわかりにくいとしても,ピアノでやっているのとは結構違いがあるのは確かだ。そうした個性も発露しながらの演奏は実にレベルが高く,"Firefly"より更に楽しめるというのが実感。星★★★★☆。

Recorded in May, 1988

Personnel: Emily Remler(g), Hank Jones(p), Buster Williams(b), Marvin "Smitty" Smith(ds)

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コメント

懐かしい奏者を連続で!
当時気にはなったけど、聴けなかった人です。早々に消えたから何だと思ったけど、早逝とは。
コンコードは当時、多くのギターアルバムを出していたのだけど、旧世代ばかり。ちょっと合わないレーベルの印象だったので、手が出ていない。聴いてみますね。紹介ありがとうございました。

K’s Jazz daysさん,おはようございます。

Emily Remlerって中古にあまり出てこない中,新品入手が嬉しくて連投となりました。

おっしゃる通り,当時のConcordレーベルのアルバムはコンベンショナルなものがほとんどでしたね。ただオーナーのCarl E. Jeffersonの審美眼ゆえのデビューだったってことだと思います。

“East to Wes”はストリーミングで聞けるようですので,是非。

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