「蜜蜂と遠雷」の原作を読了。実に面白かった。
先日の米国出張の際に,機内エンタテインメントで見た本作の映画化版がなかなか面白く,猛烈に原作が読みたくなったということは既にこのブログに書いた(記事はこちら)。なかなかの大冊ではあったが,あっという間に読み終えてしまった。エンタテインメントとしてよく出来ているのはもちろんだが,クラシックの世界を描いたというところが画期的という気がする。本作には賛否両論があることも承知しているが,私としてはクラシックの世界を描いたという点で,評価が上がってしまったことは言うまでもない。
ある意味,クラシックのピアニストってのは大変だよなぁと漠然と思っていたところを,コンクールという舞台を通じてその葛藤とかを描いたところが実に面白かったし,曲の解釈にドラマ性を加えてしまうところも,そこまで言う?という感覚もありつつも,実にユニークだと思っていた私である。
いずれにしても,恩田陸が音楽を描く様は,実にビビッドであり,各々の曲に対する感覚も首肯できる部分があり,この人の「耳のよさ」というのも感じられる作品であった。今更ながらこの本を読んで,大いに楽しませてもらった。ということで,星★★★★★としてしまおう。直木賞,本屋大賞の二冠にもなるほどとなった私であった。これで改めて映画を見直すと,別の感慨も生まれるかもしれないなぁ。
文庫版は上下巻にわかれているが,上巻を読めば,下巻に進まざるを得なくなることは必定と言っておこう。
























































































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