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2020年1月20日 (月)

Peter Brötzmannの咆哮。たまりまへん。

_20200118-2"Fifty Years After" Brötzmann / Schlippenbach / Bennink(Trost)

昨日,坂田明のアルバムを取り上げたところで,今日はPeter Brötzmannである。私はBrötzmannの咆哮を聞いているだけで,身体がむずむずしてくるところがあるのだが,その興奮をピークに持っていたのが,佐藤允彦,森山威男との"Yatagarasu"で,あれこそ興奮の極致と言った感じで,フリーの快感を徹底的に味合わせてくれたものであった。そして今回は楽器編成は同じであるが,Alexander von SchlippenbachとHan Benninkとのトリオという,これまた強烈なパワー・トリオである。

本作はアルバム"Machine Gun"のレコーディングから50年という節目で録音されたものらしいが,録音時Peter Brötzmannは77歳,Schlippenbachが80歳,そしてHan Benninkが76歳って一体どういうこと?とさえ言いたくなるような老人たちが繰り広げる音楽の激しさに身をよじってしまう。とにかく,こうした音楽を繰り広げる彼らの体力には脱帽としか言いようがないぐらいの激しさなのだ。

このアルバムも坂田明同様に,家人がいるところでのプレイバックは厳しいものであるが,Peter Brötzmannたちの生み出すフリーには精神を解放してくれる効果すら私は感じてしまうのだ。まぁ,このアルバム,決して音がいいとは言えないレベルだが,クリアな音質よりも,この人たちの音楽にはこれぐらいのくぐもった感じが丁度いいのかなぁなんてさえ思ってしまう。私としては"Yatagarasu"のより破壊的なパワーの方が上だと思うが,それでもこの3老人の激しい音楽に敬意を表し,星★★★★☆としよう。リリースされたのは昨年だが,まだ3か月ぐらいしか経っていないので,併せて新譜扱いとさせて頂く。

Recorded Live at the Lila Eule Bremen on May 26, 2018

Personnel: Peter Brötzmann(ts, cl, tarogato), Alexander von Schlippenbach(p), Han Bennink(ds)

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