おだやかにして渋いJoe Henryの新作。
"The Gospel According to Water" Joe Henry (earMusic)
今年も押し迫ってきたところで,当ブログで取り上げる新譜もこれが最後ではないかと思えるが,Joe Henryからまたも素晴らしいアルバムが届いた。正直言って,Joe HenryのWebサイトをチェックもしていなかった私は,このアルバムがリリースされたことも全く認識していなかったので,危うく越年するところであったが,年内に間に合ったのはよかった。
Joe Henryは現在,前立腺がんの治療を受けているということだが,このアルバムをレコーディングしたのは,闘病に関するアナウンスをしてからのことである。それがこの音楽に影響を与えているとは言い切れないかもしれないが,実に穏やかな感覚に満ちたアルバムである。非常にシンプルな構成で演じられたこともあるが,昔のSSW,あるいはフォーク的な渋さも感じられるように思うのは私だけではあるまい。
ある意味,私はシンガーとしても,プロデューサーとしてもJoe Henryという全幅の信頼を寄せているので,おかしなアルバムをリリースするはずはないとは思っていても,毎度毎度こう素晴らしい音を聞かされると,この人への信頼感はまず一方である。一言でいえば,このアルバムに収められた歌は,心にしみるのだ。穏やかに新年を迎えるには最適なアルバムとして,高く評価したい。そして,彼の病からの治癒を祈って星★★★★★としよう。
Recorded on June 10 & 11,2019
Personnel: Joe Henry(vo, g), Levon Henry(ts, cl), John Smith(g), Peter Warren(p, key), with David Piltch(b), Alison Russell(vo), JT Nero(vo)
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