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2019年10月23日 (水)

今,改めて聞く”Miles in Tokyo"。実によい。

_20191022 ”Miles in Tokyo" Miles Davis(Columbia)

正式なディスコグラフィにおいては”My Funny Valentine"と"'Four' & More"の二部作と"Miles in Berlin"に挟まれた時期の,東京におけるライブ・レコーディング。何と言っても注目はここでしか聞けないSam Riversってなりがちなのだが,今日はそれは置いておいて,これをMiles Davis Quintetとして改めて聞いたということで書いてみよう。

ここに収められているのは実にレベルの高いライブ演奏である。特にMilesのフレージングの素晴らしさと言ったら,こっちとしては文句の言いようがない。これぞ歌心ってところである。まさに記譜されたものを吹いていると言われたら信じてしまいそうな"My Funny Valentine"におけるオープン・ホーンでのソロ。まじでため息が出た。晩年はトランペットのフレージングが怪しくなっていたMilesと大違いである。そしてそれを支えるリズム隊の的確なことよ。実に素晴らしいではないか。

確かにSam Riversのフレージングは,このクインテットには若干不釣り合いな感じがない訳ではない。しかし,Sam Riversとて真っ当なミュージシャンであるから,全然抵抗感はない。むしろ,ここである種の違和感を感じさせた要因はTony Williamsのバッキングにあったのではないか。例えば"So What"におけるTony WilliamsのSam Riversの背後での煽りは明らかにやり過ぎなのである。はっきり言ってしまえば若気の至りによる暴走である。

しかし,そうした点も瑕疵と言えるほどのものではなく,アルバムとして聞いていればこれは十分によく出来たライブ・アルバム。と言うよりレベル高過ぎでしょ。凡百のアルバムをはるかに凌駕している。星★★★★☆。それにしてもカッコいいジャケである。これだけでも強烈にジャズを感じさせる。

Recorded Live at 新宿厚生年金会館 on July 14, 1964

Personnel: Miles Davis(tp), Sam Rivers(ts), Herbie Hancock(p), Ron Carter(b), Tony Williams(ds)

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ジャズ(2019年の記事)」カテゴリの記事

コメント

私の感想では音質がもう少し良ければ、というようなことを書きましたけど、演奏の良さで吹っ飛んでしまいますね。これがレコード化されたのも納得です。サム・リヴァース、個人的には好きなミュージシャンでもあります。これ1枚にだけ出て、逆にアクセントになっていると思えるような内容でした。改めてマイルス、おそるべし、です。

当方のリンクは下記のとおりです。

https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2020/05/post-4bec8f.html

910さん,こんばんは。コメントありがとうございます。

Sam Riversだって真っ当なミュージシャンですから,全然悪くないと思うんですが,どうしても評価が下がってしまうのが可哀想って気がします。でもこのアルバムのこのバンドは絶対レベルは高いと思いますし,ほかのライブ盤にも遜色ないレベルだと思いますね。

おっしゃる通り,Miles恐るべしでしょうね。

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