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2019年9月18日 (水)

ずっと放置していたMarvin Gayeの「幻のアルバム」。

_20190916-2"You're the Man" Marvin Gaye(Tamla Motown)

新譜と呼ぶにはリリースされてから既に5カ月近く経過してしまったが,まぁよかろう。これはMarvin Gayeが”What's Going on"と"Let's Get it on"の間にリリースするつもりで吹き込んだ音源を,アルバムの形態として改めてリリースした「新作」である。とは言え,ほとんどが既発音源らしいので,純粋に「新作」と言い切ってしまうのは若干抵抗があるものの,こうしてリリースされることが重要ということにしておこう。

早いもので,Marvin Gayeが亡くなってから今年でもう35年である。正直言って,私が同時代でMarvin Gayeを意識して聞いていたのは"Midnight Love"ぐらいなので,彼の音楽に関しては完全に後追いである。だが,その後,(私の場合,決して多くはないが,)彼の音源に接すると,その音楽的な魅力,特に彼の書く曲,そしてその声の素晴らしさは理解していたつもりである。

そんなMarvin Gayeの「幻のアルバム」と聞いてはついつい手が出てしまう訳だが,遅ればせながら,改めてこの拾遺的なアルバムを聞いてみると,これが実に素晴らしい。正式なアルバム化が為されてこなかったとしても,この曲のクォリティである。正当ソウル,ファンク,スイート,更にはゴスペル的なところも感じさせたり,なんでもござれのようなアルバムであるが,駄曲がないってのが凄い。逆に言えば,このアルバムに収録された音源を録音している時期のMarvin Gayeの凄さというのを改めて感じさせられる。陳腐な言い方をすれば,「創造力のピーク」ってことになるのかもしれないが,それにしてもまぁ...って感じである。

これが本人の意図したかたちのアルバム形態だったのかはもはやわからないとしても,こういうアルバムがこの時代に「新作」として聞けることの幸せを覚えるのは私だけではあるまい。彼のオリジナル・アルバムに比べた評価ではなく,この時代にもMarvin Gayeの音楽が十分な訴求力を有することに感謝して星★★★★★としてしまおう。まじでいいですわ。

尚,パーソネルは多数かつ不明な部分もあるので割愛。

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