マジで感動した!Charles Lloyd@Blue Note東京参戦記。

正直に書いてしまおう。ライブで落涙したのは久しぶりだ。それぐらい素晴らしいライブだったのだが,私を泣かせたのはアンコールでのGerald Claytonのピアノ・ソロであった。あまりに美しく,クラシックの素養を充分に感じさせるそのソロは,なかなか聞けないレベルだと思った。
そして何よりも,リーダー,Charles Lloydが元気であった。音色は相変わらずソフトな感じなのだが,フレージングはキレている。そしてそれを支えるメンツが,御大へのリスペクトを感じさせる支えっぷりだったのは,Charles Lloydがまさに生きたレジェンドであることを実証したと言ってよい。
私が前回Charles Lloydのライブを観たのはほぼ2年半前になるが,その頃はステージ上で時差ボケを感じさせながらも,矍鑠としたプレイを聞かせていた。しかし,今回は更に元気になっているのではないかと思わせるような所作であった。演奏中,「Lloydが踊ってる!」なんて思っていた私である(笑)。
そして,Charles Lloyd,やはりリクルーティングの達人である。彼のバンドを去来した面々は相応に出世しているが,今回の新メンバー,Gerald ClaytonとJulian Lageは既に相応の地位は確立しているが,Lloydの許での演奏を通じて,更にステップ・アップすると思いたくなるような演奏であった。Julian Lageはテレキャス1本で勝負していたが,Bill Frisellを彷彿とさせるアメリカーナな感覚を打ち出して,大したものだと思わせたし,どブルーズを弾いてもちゃんと様になるところが立派。しかし,私は今回はバックのメンツではGerald Claytonの実力を改めて思い知らされたというところだ。それまでは冷静に聞いていたつもりだったのだが,アンコールでの彼のピアノ・ソロによるイントロは私を泣かせるほど素晴らし過ぎた。Reuben Rogersは楽し気にベースをプレイしていたが,Eric Harlandはもう少し弾けてもよかったかとも思える。しかし,全体を通して考えれば,これは実に素晴らしいライブであった。
私は何でもかんでもスタンディング・オベーションを送るタイプの人間ではないが,今回は素直に身体が反応したと言える。それほどのライブはなかなかないということで,今年のベスト・ライブの一つに確実に入ると確信できる演奏であった。
Charles Lloyd恐るべし。今年81歳とは思えぬ驚異の老人。更に年上のナベサダも凄かったが,まさに化け物である。写真はBlue NoteのWebサイトから拝借。
Live at Blue Note東京 on September 4, 2019,2ndセット
Personnel: Charles Lloyd(ts, a-fl), Gerald Clayton(p), Julian Lage(g), Reuben Rogers(b), Eric Harland(ds)
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コメント
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久しぶりの上京ライブだったのですが、、感動的でしたね。
私も、ジェラルド・クレイトンとジュリアン・レイジは、もう一つ上にいくのだろうなぁ、、と、思いました。
若い頃に、聴いたロイドの音、指使い、息遣いが、、そこにあって、、
ここ何年間で聴いたロイドのライブで、最高だ!と、思いました。
こんな人気者を集めたバンドだと、、活動がどのくらいできるんだろう?
って、考えてしまいましたが、、極めて欲しいですよねぇ。
また、来日してほしいです。
トラバしますね♪
http://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-82ad48.html
投稿: Suzuck | 2019年9月 5日 (木) 23時16分
Suzuckさん,こんばんは。リンクありがとうございます。
今回のライブ,実に素晴らしかったですねぇ。バックのメンツもよければ,Charles Lloydも体調がいいように思えました。前回も演奏はよかったですが,ややお疲れモードが出ていたのは事実ですが,今回は多分時差ボケもなかったのではと思います。
いずれにしても,80歳を越えてこんな演奏をするってこと自体が驚異ですが,本当にいいものを見せてもらいました。このメンツでアルバムをリリースするのが楽しみですね。
投稿: 中年音楽狂 | 2019年9月 6日 (金) 18時12分