黙殺されがちなFleetwood Macのアルバムだが,実は結構好きな”Behind the Mask”。
"Behind the Mask" Fleetwood Mac(Warner Brothers)
Fleetwood Macっていうのは不思議なバンドである。もともとはブルーズ・バンドとしてスタートして,メンバー・チェンジが行われる度にポップ度が高まるという歴史を歩んできたが,そのピークが"Rumors"から"Tango in the Night"あたりだったのは衆目の一致するところだろう。そして,その屋台骨を支えたと言ってもよいLindsay Buckinghamが一旦脱退した後にリリースされたのが本作である。Lindsay Buckinghamの脱退は,当時のファンにとっては大きなショックを与えた訳だが,私のように実は一番好きなのがChristine McVieという人間にとっては,それほどショッキングな出来事ではなかったと言ってもよい。
だが,多くのファンにとっては,やはりLindsay Buckinghamの不在は大きかったらしく,このアルバムもあまりいい評価は聞いたことがない。しかし,改めて聞いてみると,本作ってそんなにつまらないアルバムか?って思ってしまう。私にとっては結構曲のクォリティも高いし,いいアルバムではないかと思っている。逆に言うと,私はポップ過ぎるよりも,これぐらいの方がアルバムとして塩梅がいいと言うか,気持ちいいと思ってしまうのである。ある意味ロック的なヘヴィーさも加わっている部分があって,典型的なFleetwood Macって感じではない部分があるのも事実だが,それが決して私は悪い方に機能しているとは思えないのである。
結局のところ,Fleetwood Macは黄金期のメンバーの離合集散を繰り返すことになるが,一時期はLindsay Buckinghamがバンドを訴えるというような関係となってしまったが,現在は和解しているらしい。しかし,よくよく考えると,このLindsay Buckingham抜きのラインアップも結構よかったなと思っている私である。"Skies Are Limit"にしろ,"Love Is Dangerous"にしろ,"Save Me"にしろ,曲もいいと思うなぁ。星★★★★。
Personnel: Stevie Nicks(vo), Christine McVie(vo, key), Billy Burnette(g, vo), Rick Vito(g, vo), John McVie(b), Mick Fleetwood(ds, perc), Linsday Buckingham(g), Asanté (perc), Stephen Croes(key, synth, perc)
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