まだまだ続くECM未CD化アルバムのストリーミング聞き:今日はTom ven der Geld。
"Patience" Tom ven der Geld & Children at Play (ECM)
ここのところ,ECMの未CD化アルバムのストリーミングを続けているが,なんでこれがCD化されなかったのか不思議なものもあれば,まぁこれは...って感じのアルバムもあるよなぁって感じさせたのがこのアルバムである。
タイトルもタイトルで,"Patience"とはよく言ったもので,一部のリスナーにとっては聞くのに「忍耐」を要すると言っても過言ではないかもしれない。決して聞きにくいって感じではないのだが,ジャズ的な要素はかなり希薄で,現代音楽的と言ってもよいし,アンビエント的と言ってもよい。しかし,その一方で,ストリーミングで聞いても,これって音がいいと感じさせるアルバムでもある。そう言う意味で,これもいかにもECM的ではある。
Tom ven der Geldなんて名前を聞くとどこの人かと思ってしまうが,ボストン生まれのアメリカ人である。70年代からは欧州に居を構えているようだが,現在はプレイヤーと言うより教育者としての側面が強いのかもしれないが,映画,演劇向けの音楽も書いているようである。
そんなTom ven der Geldが奏でる音楽は,かなり自由なリズム(ビートらしいビートって感じではない)に乗って展開されていくが,ヴァイブの響きは結構美しく,アブストラクトな曲調との対比がなかなか興味深い。だからと言って刺激的とは言えず,かなり淡々としているというのが適切なところか。まぁ,こういう音楽があってもいいよねとは思うが,積極的には聞かないタイプの音楽だなぁ。星★★★。
ちなみに,ここにも参加しているRoger JanottaとTom ven der GeldにBill Connorsを加えた編成で"Path"ってアルバムも出しているが,昔,LPを見たことはあるように思うが,そっちもCD化されていない。Bill Connorsは気になるが(笑)。
Recorded in May, 1977
Personnel: Tom van der Geld(vib, perc), Roger Janotta(sax, fl, oboe, b-cl), Kent Carter(b), Billy Elgart(ds)
« 祝再発!小田切一巳の唯一のリーダー作「突撃神風特攻隊」。 | トップページ | チョイと雰囲気を変えてEliane Eliasのボサ・ノヴァ・アルバムを。 »
「ECM」カテゴリの記事
- 追悼,Ralph Towner。(2026.01.20)
- 2025年の回顧:音楽編(その2::ジャズ)(2025.12.29)
- Dino Saluzziの新作は哀愁度高く心に沁みるアルバムであった。(2025.12.17)
- "The Köln Concert: 50th Anniversary Special Edition"を入手。無駄遣いと言われればその通りだが。(2025.12.14)
- 全然ECMっぽくないのだが,音に痺れるジョンスコ~Dave Hollandデュオ。(2025.11.29)
「ジャズ(2019年の記事)」カテゴリの記事
- 年の瀬はStan Getzでくつろぐ。(2019.12.30)
- 2019年の回顧:最後はジャズ編。(2019.12.29)
- 今更ではあるが,"Joe Henderson in Japan"がいいねぇ。(2019.12.28)
- ようやく到着。Chick Coreaの限定ホリデイ・アルバム。(2019.12.24)
- 来日目前。予習を兼ねてJon Cowherdアルバムを聞く。(2019.12.22)
« 祝再発!小田切一巳の唯一のリーダー作「突撃神風特攻隊」。 | トップページ | チョイと雰囲気を変えてEliane Eliasのボサ・ノヴァ・アルバムを。 »

































































コメント