ECMの未CD化アルバム:これも初めて聞いたRobin Kenyatta。ある意味,元祖レア・グルーブか。
"Girl from Martinique" Robin Kenyatta(ECM)
ストリーミングを開始した一部のECMの未CD化アルバムであるが,これなんかレーベル最初期の音源と言ってよいもので,今回初めて聞いた。何てたってECM1008である。今回,本作と同じくタイミングでストリーミングが開始されたWoflgang Daunerの"Output"がECM1006であるが,同作についてはこのブログでボロクソに書いたことがあって(記事はこちら),実はこのアルバムも聞くまでは不安が大きかった。しかし,Daunerのアルバムがノイズ系だったのに比べると,本作はだいぶ感覚が違う。主題に書いた通り,元祖レア・グルーブみたいな音がする。よって,その筋の人には実に魅力的に響くこと必定みたいな感じか。
音楽としてはフリー的なアプローチもありながら,明確なグルーブを聞かせる部分があって,特にグルーブが効いた展開っていう音はECMにはあまりないのではないかと思わせる部分がある。まぁ,それでも約50年前の1970年という録音時期を考えると,かなり進取の気性に富んでいるって気もするし,これがなかなか面白い。そして特筆すべきはその音のよさではないか。ストリーミングで聞いても音がいいと感じるのは先日取り上げたTom van der Geldと同じだが,実に生々しい感じがするのである。今回のストリーミングに向けてリマスターでもしたのではないかとさえ思ってしまう。
演奏が盛り上がってきたところでフェードアウトしてしまったり,若干の瑕疵はあると思わせるが,それでもこれは本当に面白かった。特にWolfgang Daunerのクラヴィネットの響きが実にいい感じのグルーブを生むのに貢献しているところは認めなければならないだろう。"Output"は全く聞く気になれないが,こういうのなら全然OKである。星★★★★。
Recorded on October 30, 1970
Personnel: Robin Kenyatta(fl, as, perc), Wofgang Dauner(p, clavinet), Arild Andersen(b), Fred Braceful(ds)
« ECMの未CD化アルバムのストリーミングの中では,特にこれが聞きたかったJohn Clarkのアルバム。 | トップページ | ECM未CD化アルバムをストリーミングで聞き続ける私:今日はDave Holland & Derek Bailey。超ハードル高し(笑)。 »
「ECM」カテゴリの記事
- 追悼,Ralph Towner。(2026.01.20)
- 2025年の回顧:音楽編(その2::ジャズ)(2025.12.29)
- Dino Saluzziの新作は哀愁度高く心に沁みるアルバムであった。(2025.12.17)
- "The Köln Concert: 50th Anniversary Special Edition"を入手。無駄遣いと言われればその通りだが。(2025.12.14)
- 全然ECMっぽくないのだが,音に痺れるジョンスコ~Dave Hollandデュオ。(2025.11.29)
「ジャズ(2019年の記事)」カテゴリの記事
- 年の瀬はStan Getzでくつろぐ。(2019.12.30)
- 2019年の回顧:最後はジャズ編。(2019.12.29)
- 今更ではあるが,"Joe Henderson in Japan"がいいねぇ。(2019.12.28)
- ようやく到着。Chick Coreaの限定ホリデイ・アルバム。(2019.12.24)
- 来日目前。予習を兼ねてJon Cowherdアルバムを聞く。(2019.12.22)
« ECMの未CD化アルバムのストリーミングの中では,特にこれが聞きたかったJohn Clarkのアルバム。 | トップページ | ECM未CD化アルバムをストリーミングで聞き続ける私:今日はDave Holland & Derek Bailey。超ハードル高し(笑)。 »

































































コメント