やっぱり凄いトリオだったChick Corea Trilogy@Blue Note東京。
Chick Corea Trilogyのライブを観るためにBlue Note東京に行ってきた。これだけのメンツである。超高度な演奏を聞かせるのは想定内であるが,これが実に半端ではない演奏であった。正直言って,聴衆にChick Coreaのソロ・フレーズを歌わせる最近のお決まりのパターンが"Tuning"だと言って最初から始まった時には少々辟易とした気分になっていた私だが,そこから"500 Miles High"になだれ込むと,そんな不満は消え去った。とにかく名人3人の芸を見ていれば,時間はどんどん過ぎていくって感じであった。
そして,私にとって一番印象的だったのが,実はBrian Bladeのドラミングであった。決して剛腕という感じではなく,パワーで押すのではない。Brian Bladeのドラミングはとにかくニュアンスの塊みたいな感じなのである。ピアニシモの部分では,普通ならブラシで叩きそうなところを,スティックで超弱音を生み出す様にはまさに惚れ惚れとさせられてしまった。Chick Coreaのピアノは素晴らしいし,Christian McBrideのソロだって抜群だと思っていながら,私はBrian Bladeに見とれ,そして聞き惚れていたのであった。ライブとしては非常に満足できるものであったのは厳然たる事実だが,その中でも私にとってのキモはBrian Bladeだったと断言してしまおう。演奏中の表情を含めて実に素晴らしい。
Blue Noteのサイトにはセットリストもアップされているが,6曲目は懐かしや「抒情組曲」からPart 2の"Waltz"を演じたのには驚いたが,実に美しい演奏で,久しく「抒情組曲」も聞いていない私に,改めてアルバムを聞きたくさせるような演奏であった。また,その後にやった"Fingerprints"は,Wayne Shorterの"Footprints"へのアンサー・ソングのようなことをChick Coreaが言っていたが,なるほど,そう言われてみれば,ベースのラインとか共通項があるなぁと思っていた。アンコールの"Blue Monk"は"Matrix"のようなイントロで始まったはずだが,そこでまた聴衆に歌わせたのは,私にとっては完全に蛇足としても,それでも大いに楽しんだ一夜であった。やはり実力が違うわと思わせるに十分。それにしてもBrian Blade,マジに凄いわって思わせてくれたライブであった。
Blue Noteのサイトによれば,1stと2ndですべて曲目が違うってのもプロだねぇと思わせた。通しで見るには高過ぎるが,通しで見たくなるそんなトリオである。尚,上の写真とセットリストはBlue Noteのサイトから拝借。
| 1. | 500 MILES HIGH |
|---|---|
| 2. | A SPANISH SONG |
| 3. | ONCE UPON A SUMMERTIME |
| 4. | JITTERBUG WALTZ |
| 5. | WORK |
| 6. | LYRIC SUITE |
| 7. | FINGERPRINTS |
| EC. | BLUE MONK |
Live at Blue Note東京 on April 4, 2019, 2ndセット
Personnel: Chick Corea(p), Christian McBride(b), Brian Blade(ds)
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