Coltrane愛炸裂,早くも今年2枚目のOndřej Štveráčekの新譜。
"Plays Mostly Standards" Ondřej Štveráček Quartet(Stvery)
ジャズ界のおんどれ君ことOndřej Štveráčekの新譜が早くも登場である。今年の初頭にライブ盤をリリースして,そっちもいつもながら私としてはおんどれ君に甘い調子でほめた(記事はこちら )が,今回はライブ盤と全く同じメンツでのスタジオ録音で,ライブ音源の5日後の録音であるから,コンビネーションも熟したところってところか。そして,"Plays Mostly Standards"のタイトルが気になる。まぁ"Mostly"って書くぐらいだから全部がスタンダードではないが,それでもどこから聞いてもおんどれ君のColtrane愛が如実に表れる演奏と言ってよいだろう。
思えば,このブログに初めておんどれ君を取り上げたのが2011年12月,初めて聞いたのは今はなきテナーの聖地,新橋Bar D2であった。その後,彼のアルバムを入手するのには結構苦労させられることもあったが,今やDUにこのアルバムも平積みである。まぁ,店でこういう音が流れていれば,手に取りたくなる気持ちはわかるし,本作も含めて,昨今のアルバムはおんどれ君の自主レーベルと思しきStveryレーベルからのリリースなので,DUのバイヤーが改めて目を付けたってところであろう。そして相応に売れているのを見ると,何とも感慨深い。
そして演奏であるが,誰もColtraneにはなれないとしても,ここでのおんどれ君,相当善戦していると感じる私である。曲によってはイマイチかなぁと思わせる曲(特に3曲目,Gene Jacksonのオリジナル,"Great River"は曲がなぁ...ってのもあるし,ソプラノがあまり魅力的に響かない)もあるが,冒頭の"Summertime"からして,かなりいい感じで吹いている。ここでスタンダードと呼ばれるものは,どれもColtraneゆかりのものであり,おんどれ君も気合いが入るってところか。
それでもって,やっぱりおんどれ君の演奏を聞いていると,どうしてもこの人を応援したくなるような演奏,そして音ってところなのではないか。今回もついつい評価も甘くなり星★★★★☆。しかし,いつまでこういうスタイルを続けるのかってところもあるが,今後彼がプレイ・スタイルにブレイクスルーを迎えるのかはわからないとしても,今後のおんどれ君にも注目していきたい。おんどれ君には来日経験もあるのだが,その時は神戸だけだったはずなので,今度来るときは是非東京にもってことで,彼の来日を待ちたい。
Recorded on October 17, 2017
Personnel: Ondřej Štveráček(ts, ss),Klaudius Kováč(p), Tomáš Baroš(b), Gene Jackson(ds)
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