出張中に見た映画:真面目に撮られた「ファースト・マン」
「ファースト・マン("First Man")」(’18,米/日,Universal)監督:Damien Chazelle
出演: Ryan Gosling,Claire Foy,Jason Clarke,Kyle Chandler
先日のタイ~シンガポール出張の復路の夜行便で,眠い目をこすりながら見たのがこの映画である。監督のDamien Chazelleは「セッション」で注目され,「ラ・ラ・ランド」でオスカーの監督賞を獲得して完全ブレイクし,そして今回はこのNeil Armstrongによる月面着陸という実話の映画化で,キャリアの積み上げが著しい。まだ30代半ばというのに大したものである。
そして,今回の作品は実話に基づいて,かなり真面目に撮られていて,実にしっかりした作品であった。逆に言えば,心に余裕を与えてくれない部分もあり,機内エンタテインメントとは言え,気楽に見られるって感じでもなかったが,いずれにしてもちゃんとした映画なのだ。冒頭にはChuck Yeagerを演じる役者が教官みたいな役回りで登場するところに,「ライト・スタッフ」世代の私は嬉しくなってしまう。
今年は人類初の月面着陸から50年ということになり,月日の経つのは早いと思う。70年の大阪万博で,アメリカ館の「月の石」を見るのも大変だったなぁなんて感慨にふけるところに,自分の年齢も感じざるを得ない。しかし,ここでRyan Goslingが演じたNeil Armstrong船長の「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」というセリフが,この映画でも出てくるに至って,改めていいこと言うねぇなんて思っていた私である。
ちょっと真面目に撮られ過ぎていて,遊びがもう少しあってもいいかなぁと思えるが,それでもこれはこれで十分に見ごたえのある映画であったと思う。睡魔と戦いながらというコンディションでなければもっとよかったかもしれないが(苦笑)。星★★★★。
ところでだが,この映画,米/日の合作となっているが,電通とフジテレビの資本が参加しているようだ。彼らとしてはもっとエンタテインメント性を高めることを期待したのかもしれないが,興収面からはどうだったのかねぇ。まぁ,どうでもいいけど。
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