Donny McCaslin@Blue Note東京参戦記:またもPAに泣かされる...。
Donny McCaslinが自己のバンドで来日するので,前回の来日時に続いて,今回もBlue Note東京に足を運んだ私である。前回はDavid Bowieが亡くなった約1年後の約2年前であるが,彼らがBowieの遺作に参加していたこともあり,Bowieの逝去の余韻もあって,Blue Note東京もフルハウスだったことは記憶に新しい(その時の記事はこちら)。
だが,今回はそれから時間も経過し,Bowieの神通力も薄れ,客入りはイマイチって感じだった。しかし,Donny McCaslinはロック色の濃いリーダー作"Blow."をリリースしたこともあり,今回のライブはそうした感じになるだろうことは想定しながら演奏に臨んだ私である。そして今回は私の予想通り,ハードなグルーブを聞かせて,完全ロック・モードでの演奏だったと言ってよい。例外は1年前に世を去ったMcCaslinの母親に捧げた曲とかになるだろうが,激しいリズムと,Jason Lindnerの変態的なキーボードにも煽られて,実に激しくも楽しめる演奏を繰り広げたと言えよう。それについては全く問題はない。惜しむらくはヴォーカルのJeff Taylorの声の線が細く,このバンドのグルーブにはちょっと物足りない感じがしたことか。それでも,Jeff Taylorのギターがアドオンされれば,サウンドとしての厚みが増し,いい感じの演奏だったと言えると思う。
ところがである。演奏の後半になって,Donny McCaslinのサックスにセットされたワイヤレス・マイクに不調が生じ,彼がどんなに激しくブロウしようとも,バンドの音に埋没してサックスの音が聞こえないという事態に陥ってしまったのだ。前回,私がBlue Noteに行った時のPat Methenyのひどいギター音と同様のストレスを今回も感じさせるとは何事か?
時として機材にトラブルが発生するのは仕方がない。しかし,それを何とかリカバリーするのがプロだろう。だとすれば,今回のPAは一体何なんだ?PA担当者がワイヤレス・マイクの不調を認識していたことは間違いないが,一旦修正を試み,Donny McCaslinにはOKサインを出して,回復を知らせていたにも関わらず,全くマイクは機能せず,リーダー,Donny McCaslinのサックスは結局はよく聞こえなかったのだ。アンコールではDavid Bowieにちなみ,"Lodger"から多分"Look Back ㏌ Anger"をやったように思うが,そこでDonny McCaslinは超絶激しいソロを聞かせたにも関わらず,それがよく聞こえない。ソロが終わった直後だけ,一瞬サックスがマイクにつながるという体たらくである。
まさにこれはDonny McCaslinに対して失礼極まりなく,高いチャージを払って訪れた聴衆に対しても失礼である。演奏はよく出来ているのに,どうして聴衆がストレスを感じなければならないのか。聴衆を馬鹿にするのもいい加減にしろと言っておく。プロだったら,サウンド・チェックはちゃんと行うのが筋。ワイヤレス・マイクが不調なら,ワイヤード・マイクをサックスに向けるのも筋である。ミュージシャンはモニターで音を聞いていてわからないかもしれないのであれば,PA担当者がちゃんとトラブル対応の指示を出すのが筋ってものだ。だが,Tim Lefebvreが異変に気がついて,McCaslinの足元のスイッチを踏みに来たことから,少なくともTim Lefebvreにもわかるレベルだったのは間違いないのだ。
そんなことすらわかっていないのか,あるいは意図的に無視したのかもわからん,それこそど素人のような輩にPAを担当させるブルーノートには猛省を促すしかないだろう。これで2回連続,私はストレスを感じさせられたことになるが,この責任,一体誰が取ってくれるのか?実にふざけている。思い出すだけでも腹が立つ。全くなってないとしか言いようがない。この怒り,当分収まることはないだろう。許せない。マジで許せない。
Live at Blue Note東京 on Feburuary 7, 2019
Personnel: Donny McCaslin(ts,vo), Jeff Taylor(vo, g), Jason Lindner(key, p), Tim Lefebvre(b, vo), Zach Danziger(ds)
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