Stan Getzの"The Lost Sessions":これが未発表だったっていうのは,そういう時代だったってことなのか。
"Bossas And Ballads: The Lost Sessions" Stan Getz(A&M/Verve)
Stan Getzは多作の人ではあるが,晩年のアルバムも結構捨てがたいと思っている人は結構いるのではないか。Emarcyから出た"Anniversary"とか実は私も好きなのだ。そうした中で,2003年にこのアルバムが出た時は,なんでこんなアルバムが埋もれていたのだろうと思っていた(はずだ:笑)。
このアルバムをプロデュースしたのはあのHerb Alpertである。そしてA&Mレーベルからのリリースを考えていたはずだが,それより優先されたのが"Apasionado"の方である。私は"Apasionado"も保有しているが,どこかにはあるが,どこにあるのかはわからない。私の中ではそういう評価のアルバムなのだ(だが,今聞き返せば,全然違うかもしれないが...)。
その一方で,本作は,"Bossas And Ballads"というタイトルからもわかる通り,Getzの得意とするパターンが並んでおり,安定した演奏が楽しめる。特筆すべきは9曲中,5曲を提供しているKenny Barronの作曲による貢献だが,それ以外も"Soul Eyes","Beatrice",そして"The Wind"のようなおいしい曲が並んでいる。
そもそもStan Getzという人は,私にとっては,常に一定レベル以上の演奏を残すタイプの人ではあるが,アルバムはいろいろあり過ぎて,これはさすがに...っていうのも存在するのは事実だろう。だが,こういうコンボのアルバムは,Getzを聞くには最適と思えるし,捨て難い魅力を持っているなぁと改めて感心してしまった。やっぱりいいですわ。"Apasionado"をこれに優先させたってのは納得いかんということで,星★★★★☆。
Recorded on March 26, 28 & 29, 1989
Personnel: Stan Getz(ts), Kenny Barron(p), George Mraz(b), Victor Lewis(ds)
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