超強烈!John McLaughlinとJimmy Herring合体によるMahavishnu集。
"Live in San Francisco" John Mclaghlin & the 4th Dimension / Jimmy Herring & the Invisible Whip (Abstract Logix)
Abstract Logixに発注していた本作が早くも到着である。まぁ,私が購入したのはCD/LP/Tシャツのボックスというオタク向けで,発送もFedExゆえ,送料は無茶苦茶高かったが,早く聞けるのはいいことである。
John McLaughlinは昨年US Farewell Tourと題して,Jimmy Herringのバンドとのダブル・ビルで演奏していたのだが,これはツアーからの引退ということらしく,レコーディングももうしないかどうかはわからない。いずれにしても,これはその最終公演1つ前のサンフランシスコで,両バンドが合体してMahavishnu Orchestraの曲を演奏するという模様を収めたものだが,これが実に激しい。「内に秘めた炎」,「火の鳥」,「エメラルドの幻影」,そして"The Lost Trident Session"の曲から構成される音は,強烈と言わずして何と言うという感じである。うるさいと言えばその通り。やかましいと言えばそれもその通り。だがこれは燃える。濃い~メンツの2つのバンドが合体して,Mahavishnu Orchestraの曲を演奏すれば,濃いに決まっているのだ(笑)。
そして,今回のライブ盤において,特筆しなければならないのは,Jimmy Herringのバンド・メンバーであるJason Crosbyのヴァイオリンだろう。Mahavishnu Orchestraと言えば,ヴァイオリンがサウンドにおいて重要な位置づけにあることは間違いないが,McLaughlinのバンドである4th Dimensionにはヴァイオリニストはいないところで,このJason Crosbyの働きが非常に効いている。御大McLaughlinが強烈なのはもちろんだが,Mahavishnu再演に仕立てられたのは,このJason Crosbyによるところが大きいと言ってよいだろう。
また,4th Dimensionのメンバーはいつも通りだが,Jimmy Herringのバンドは,ベースは昨今Wayne Krantzとよく共演しているKevin Scott,そしてドラムスはAlex MachacekともやっていたJeff Sipeである。そりゃあ濃いわけだ(笑)。
ここでの演奏を聞いて,John McLaughlinがツアーから引退するってのは,正直言って信じ難いと言いたくなるほど,枯れたところは皆無。しかし,この録音当時で既に76歳だったことを考えれば,ツアーは確かにきついのかもしれない。今にして思えば,昨年12月にChick Coreaとのデュオという,激しさはないが,2大巨頭によるデュオ・ライブに接することができたこと(記事はこちら),そして4th Dimensionでの来日公演を観られたこと(記事はこちら)はラッキーだったと思わざるをえない。そんな思いも含めて,星★★★★★としよう。やっぱり惜しいなぁ。
Recorded Live at the Warfield on December 8, 2017
Personnel: John McLaughlin(g), Ranjit Barot(ds, konokol, vo), Gary Husband(el-p, synth),Etienne M'Bappe(b, vo), Jimmy Herring(g), Jason Crosby(vln, rhodes, vo), Kevin Scott(b), Jeff Sipe(ds, gong), Matt Slocum(org, clavinet)
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