Arturo Sandoval@Blue Note東京:まさにエンタテインメントですな。
Blue NoteにはJam Session会員というメンバーシップがあるが,今回のライブは会員+1名が半額で入場可ということもあり,私としては極めて珍しいタイプのライブに足を運んできた。元はIrakere出身のArturo Sandovalバンドに,ゲストとしてJane Monheitを迎えるというプログラムである。
最初からなんともエンタテインメントなジャズで,非常に楽しいライブではあるのだが,日頃私が行っているタイプのライブとは全然毛色が違って,やっぱり嗜好って出るよなぁと思ってしまった。
Arturo Sandovalは私が初めてNYCを訪れた1983年の8月に,Sweet BasilのGil Evans Orchestraに参加しているのを見て以来だと思うが,その時も超絶ハイノートを吹きまくっていて,聴衆には受けていたが,私としてはやり過ぎ感があったのも事実。だが,それから35年も経つと,Arturo Sandovalも私も年を取った。しかし,あっちは元気なものである。ラッパだけでなく,ピアノ,キーボード,パーカッションにヴォーカルと,まぁよくやるわって感じの69歳であった。まぁ,とにかく聴衆を盛り上げるのはうまいものだと思わせるが,"Bye Bye Blackbird"の一節を聴衆に歌わせるのは,ちょっと日本では厳しいかなぁって気もした。だが,キューバ出身らしいラテンのノリが,驚きのほぼフルハウスに近い聴衆を喜ばせていたのは間違いないところ。ラッパはちゃんと音も出てたしねぇ。立派なものである。
ゲストのJane Monheitはややコンテンポラリーな感じの曲を中心にしていて,やっぱりうまいよねぇと思わせるものの,世代の近い歌手で言うと,私はRoy Hargrove Big Bandで見たRoberta Gambariniの方が上かなと思っていた。今回の選曲が彼女に向いていたかどうかは判断できないが,ヴォーカルをあまり聞かない私の第一印象はそういう感じだったのである。まぁ,でも演奏に華を添えるという意味では,ちゃんと役割を果たしていた。
だが,むしろ私はテナーのMike Tuckerが,Breckerライクなソロを展開していて,うまいもんだと思わせたところに感心したし,あまり知った名前ではないバックの面々が,相当の実力を持つ人たちだということに驚かされたのも事実であった。
私の行った2日目はアンコールなしではあったが,オフ・ステージに行かないでやった"Seven Steps to Heaven"がアンコール代わりって感じだったのかもしれない。まぁ,私がリーダーだったら,Jane Monheitにスタンダードか,ラテン系の曲を歌わせたかもしれないが。
いずれにしても,エンタテインメントとしては大いに楽しめるが,たまにはこういうのもいいとも思うものの,やっぱり半額だからこその参戦だったと思う私である。ラテンもいいが,やっぱり私はより美的か,メカニカルか,ファンクか,あるいはロックかって感じの方が好みってことである。正直言って客層も,私がいつも行くライブとは明らかに違っていたしねぇ。
いずれにしても,今回はギックリ腰を抱えての参戦であったが,何とか乗り切れたのはよかった。尚,上の写真はBlue NoteのWebサイトから拝借したもの。
Live at Blue Note東京 on September 12, 2018, 2ndセット
Personnel: Arturo Sandoval(tp, vo, key, p, perc), Jane Monheit(vo), Mike Tucker(ts), Max Haymer(p, key), John Belzaguy(b), Johnny Friday(ds), Tiki Pasillas(perc)
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