Zoot Sims:これぞ軽快なスウィング感。
"If I'm Lucky" Zoot Sims Meets Jimmy Rowles(Pablo)
確かこれは私が亡き父に,毎年恒例として,父の日に送ったCDの一枚のはずである。それを実家に置いておいてももったいないってことで,今や私のラックに収まっている。
何度かこのブログにも書いたと思うが,私の父は遅れてきたジャズ・リスナーで,基本はモーツァルトがすべてのような人だったのだが,晩年にはジャズへの興味を示すようになっていたので,毎年,父の日にはCDを私が選んで3枚贈るのが決まりになっていた。盤を選ぶ際は,フリー・ジャズやフュージョンは回避しながら,スウィンギーなアルバムを中心にしつつ,ややコンテンポラリーなものも混ぜるっていう感じが多かったと思う。このZoot Simsのアルバムなんて,前者の代表みたいなものとして選んだはずである。
今,こうして聞いてみると,軽快で洒脱なこのスウィング感は,こういうジャズを聞く喜びを強く感じさせてくれるものとして,貴重なように思う。もちろん,私は刺激的な音楽も好む人間であるから,年がら年中こういう音楽を聞いている訳ではない。しかし,たまにこういう音楽を聞くと,やっぱりいいよねぇと独り言ちてしまう訳だ(笑)。
Zoot Simsだけでもこういうスウィング感は生むことができようが,更にそこに加わるJimmy Rowlesが軽妙さを加え,絶妙なリラクゼーションを生んでいるっていう感じだろう。"It's All Right with Me"や"I Hear a Rhapsody"のような有名曲もあるものの,収められた曲は洒脱な小唄みたいな曲が揃っていて,その小粋さが際立っている。そもそもLP時代も"Zoot Sims Meets Jimmy Rowles"としているが,CD化に際しては,あたかもこの二人の双頭アルバムのようなかたちになっているのも,正しいチョイスって気がする。ただ,ジャケ写真だけ見ていると,どうみてもZootのアルバムにしか見えないが...(苦笑)。
いずれにしても,こういうアルバムも貴重だよねぇって思うのは,私の加齢によるところも大きかろうが,このアルバムを聞いて,けなす人はそうそういないだろう。ってことで,星★★★★☆。いいですわぁ。
Recorded on October 27 & 28, 1977
Personnel: Zoot Sims(ts), Jimmy Rowles(p), George Mraz(b), Mousie Alexander(ds)
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