Al Di Meolaの最新ライブ盤を聞く。
"Elegant Gypsy & More Live" Al Di Meola (ear Music)
Al Di Meolaが"Elegant Gypsy"40周年記念ということで,ツアーに出て,日本にもやって来た。その時にもついつい聞きに行ってしまうのが,長年"Elegant Gypsy"を聞き続けてきたオッサンの性って感じだが,そのツアーの模様を収めたライブ盤が出たとあっては,これもついつい買ってしまった私である。本来ならストリーミングで聞けばいいやって話もあるが,いつまで経っても音源がアップされないので,まぁいいやって感じでの購入である。
音源としては,昨年,ビルボードライブ東京で聞いた時の感覚に近く,変わりようがないねぇと思ってしまうが,そうした中で,同じライブ盤でも,"Elegant Gypsy"に近いメンツを集めた"Tour de Force Live"なんかより,こっちの方がはるかによく聞こえてしまった。それはこちらは完全なDi Meolaのワンマン・バンドでありながら,響きがより本作の方がハードボイルドな感じが強いからではないかと思える。まぁ,それは私がDi Meolaの近作"Elysium"を結構高く評価したこととも関係あるようにも思える(記事はこちら)。全体的には結構楽しく聞けると思う。特に前半はそういう感じである。
だが,瑕疵がない訳ではなく,どう考えても必要ないだろうと思わせるようなLed Zeppelinの"Black Dog"を"Midnight Tango"のイントロのように使ったりするのは,全く意味がないし,その"Midnight Tango"がゆるく響く瞬間があるのは全くいただけない。そしてそれに続く"Casino"からの"Egyptian Danza"ももう少し激しくやって欲しいと言うより,もっとヘヴィな感覚が欲しいと思うのは私だけではないはずだ。この辺りの曲がアルバムで一番盛り上がらなければならないところで,こうした感覚を与えてしまうのはもったいないと思ってしまう。ライブの場で聞いていれば気にならない瑕疵も,こうしてディスクになると気になってしまうのは仕方ないところであるが,やはりそれがこの現行バンドの限界ってことなのかもしれない。ということで,星★★★☆としておこう。でも,ねぇ,これぐらいだったら,"Elegant Gypsy"を聞いている方が圧倒的に楽しいだろうというのが本音である。
Personnel: Al Di Meola(g), Phil Magallanes(key), Evan Garr(vln), Elias Tona(b), Luis Alicea(ds),Gumbi Ortiz(perc), Phillip Saisse(key)
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このアルバム、昨年の今頃、いったん発売延期になってしまっているんですよね。何でかは分かりませんが、今聴けて良かったなあ、と思います。ただ、音質があまり好みではなかったような気もしますけど、最近の演奏が良ければそれでいいということで。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2018年9月15日 (土) 21時35分
910さん,続けておはようございます。こちらもTBありがとうございます。
発売延期の件は認識していませんでしたが,私としてはライブの現場を見てからのこのアルバムでしたので,記事にも書きましたが,このアルバムに対してはちょっと辛口になったことは仕方がないかもしれません。
まぁ,それでも変わらないことの価値ってのもある訳で,これはこれで楽しめるものだったと思います。ただ,"Black Dog"のような余計な演出は不要だったと思うんですけどね(苦笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2018年9月16日 (日) 10時33分