Jimmy SmithとGeorge Bensonの初共演盤だが...。う~む。
"Off the Top" Jimmy Smith (Elektra/Musican)
ラックを漁っていたらこんなものが出てきた。そう言えば持ってたなぁと思いつつ,久々のプレイバックである。本作はJimmy SmithとGeorge Bensonの初共演盤であり,本来オルガン・プレイヤーには不要なはずのベースとしてRon Carterが参加しているのがミソってところか。そこに加わるのは共演経験も多いStanley TurrentineとGrady Tateである。これがシナジーを生むのか,生まないのかが最注目点であろう。
冒頭のタイトル・トラックはなかなかいい感じである。Jimmy Smithらしいソロが展開されていて,いいねぇと思わせるが,次の"Endless Love"でずっこける。あのDiana RossとLionel Richieの"Endless Love"である。これは誰しもが認めるいい曲だが,それがJimmy Smithに合うかと言えば,全然そんなことはないのである。それに続くGeorge Bensonのオリジナル"Mimosa"も軽過ぎである。この辺りはある意味,イージーリスニングかと思わせ,全然Jimmy Smithの本来のイメージと違うだろうと言いたくなる。
LP時代で言えば,B面に移って,Jimmy Smithのオリジナル,"I'll Drink to That"で印象は持ち直すのだが,それでもゴリゴリした感じが希薄で,やっぱり軽い。次の"Theme from M.A.S.H."でも,残りのトラックでも印象は変わらない。これがレーベルの特性によるものなのか,あるいはスーパースター,George Bensonの顔を立て過ぎた結果なのかは微妙だが,はっきり言ってしまえば,これはリスナーがJimmy Smithの音楽に求める音ではない(きっぱり)。
むしろ,ボートラとして収録されているKenny Burrellたちとやった”Keep on Comin'"からの曲の方が,はるかにJimmy Smithらしい。それでも,そっちもライブ音源ゆえに,風呂場で聞いているような過剰エコーなのだが...。にもかかわらず,ボートラの方がJimmy Smithらしいと思えるのは,やはりギターの違いか。Jimmy Smithに合うのはKenny Burrellであって,George Bensonではないってことだ。星★★☆。
Recorded on June 7, 1982 and Live on September 3, 1983
Personnel: Jimmy Smith(org, synth), George Benson(g), Ron Carter(b), Grady Tate(ds), Stanley Turrentine(ts), Errol "Crusher" Bennett(perc), Kenny Burrell(g), Mike Baker(ds), Johnny Griffin(ts)
« Nicolette Larsonの人徳を感じさせるトリビュート・ライブ。 | トップページ | てっきりブートだと思っていたらオフィシャル音源だったNeil Young,1973年のライブ。 »
「ジャズ(2018年の記事)」カテゴリの記事
- 2018年の回顧:音楽編(その2:ジャズ)(2018.12.30)
- 買ってしまったDave BrubeckのColumbiaボックス。(2018.12.27)
- 年末になって届いたFred Herschの未発表ライブ音源がいいねぇ。(2018.12.25)
- 2018年の回顧:ライブ編(2018.12.24)
- 年末で記事の更新が滞ってしまった。ってことで,今日はECMのAndrew Cyrille作。(2018.12.23)
« Nicolette Larsonの人徳を感じさせるトリビュート・ライブ。 | トップページ | てっきりブートだと思っていたらオフィシャル音源だったNeil Young,1973年のライブ。 »

































































コメント