長年保有していても,ほとんど聞いてないJack DeJohnetteのアルバム。
"Music We Are" Jack DeJohnette(Golden Beams)
長年,保有していてもちっともプレイバックしないアルバムってのはいくらでもある(爆)のだが,発売から既に10年近くが経過している本作もそうした一枚だが,ちょいとした気まぐれで取り出してきてみた。
Jack DeJohnetteを支えるのは,Wayne Shorter Quartetでもバンド・メイトのDanilo PerezとJohn Patitucciなので,おかしなことにはならないはずだという思いでこのディスクを購入したはずだ。正直なところ,初めて聞いた時にピンと来なかったという印象が強く,そのため「放置」に近い状態が続くという感じである。それでもって,今回久しぶりに聞いてみてどうだったか?
やっぱりピンと来ない(苦笑)。いきなりピアニカを多重録音した"Tango African"からして,「う~む」となってしまう。その後聞き続けても,どうも捉えどころがないというか,こ。のアルバムのポイントがどこにあるのか絞り切れない状態が続くのである。DeJohnetteが吹くピアニカは,Astor Piazzolaの世界をなぞったもののようにも聞こえる部分もあるし,静謐なパートでは,現代音楽あるいはアンビエントな世界さえ感じさせる。
そんな感じなので,私は大いに戸惑うのである。このメンツである。ドラムスをBrian Bladeに代えれば,The Children of the Lightってことになるが,そのトリオの演奏が一筋縄でいかないことはライブでも実証されていた(記事はこちら)が,本作での演奏はそれほどの自由度を感じさせる訳でもないし,ジャズ的なスリルを強く感じさせる訳でもない。リズムがスリルを感じさせる"Cobilla"のような曲はあるが,こういうタイプの演奏を多くのリスナーは期待するのが普通ではないかと思うのだ。なので,アルバム全体としては私としてはかなりフラストレーションがたまる状態が続いてしまうのである。
Jack DeJohnetteはライナーに次のように書いている。"What I like most about doing this project is the love and care and spiritual passion that everyone put in to making this an incredibly enjoyable experience." それはやっている彼らにとってはそうかもしれないが,聞いてるリスナーにはそうでもなかったという例と言っておこう。そういう意味で私は本作は失敗作だと思う。私のしょぼいシステムで聞いても,音がいいのはよくわかるが...。星★★。
Recorded on February 22-24, 2008
Personnel: Jack DeJohnette(ds, pianica), John Patitucci(b, el-b), Danilo Perez(p, key)
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