Eric Claptonのブルーズ・アルバムならもっといいものができるような...。
"From the Cradle" Eric Clapton (Warner Brothers)
誰もEric Claptonのブルーズに対する愛情は否定しないだろうし,素晴らしいブルーズ演奏を残していることも認識しているだろう。だが,この1994年にリリースされたこのブルーズ・アルバムはどうもあまり面白くない。
私にとって,このCDがトレイに乗る回数が少ないのは,冒頭の"Blues Before Sunrise" から聞かれる力みまくったClaptonのヴォーカルに行き過ぎ感をおぼえるからだと言っても過言ではない。イントロのスライド・ギターなんてそれこそぶちかまし的で,期待をさせるところが大きいにもかかわらずである。
そして,このアルバムを通じて,Claptonのギターを聞いている限りは,結構かっこいいねぇと思わせるのだが,ヴォーカルを含めた全体の演奏を聞いていると,強く感じる「一丁上がり」的なところが私をさめさせるのである。かなり激しいギター・ソロを聞かせても,私としては一向に高揚感が盛り上がってこない。そして,こういうアルバムに求められるであろう「渋さ」が感じられないところには違和感がぬぐえない私である。ギター・ソロは聞くべきところがあるが,全体では星★★☆ぐらいにしか評価できない。やはりここでのClaptonには力みを感じるというのが正直なところ。これがインスト・アルバムだったらもう少し印象が違っていたかもなぁ。
Personnel: Eric Clapton(vo, g), Dave Bronze(b), Jim Keltner(ds),Andy Fairweather Low(g), Jerry Portnoy(hca), Chris Stainton(key), Roddy Lorimer(tp), Simon Clarke(bs), Tim Sanders(ts), Richie Hayward(perc)
« 祝ワールドカップ開幕。 | トップページ | Jack Wilkins:それにしてもよく指が動くねぇ。 »
「ロック」カテゴリの記事
- Robert Plantの”Saving Grace”:渋さの極致。昨年聞いていればベスト作確実だった...。(2026.03.12)
- よくできたコンピレーションなのに廃盤なのが謎なGeorge Harrisonの"Best of Dark Horse 1976-1989"。(2026.02.26)
- "Sittin’ in":相当前に買ったまま放置されていたアルバム。(2026.03.02)
- これって本当にSeamus Blake?って思わせるオルタナ・ロックの世界。(2026.02.05)
- Stephen Bishopのベスト盤を久しぶりにプレイバック。(2026.01.22)
「ブルーズ」カテゴリの記事
- Clapton温故知新。(2025.11.08)
- "Blues Breakers with Eric Clapton":この段階でEric Clapton既に恐るべし。(2025.04.11)
- まさに待望:Lizz Wrightの新作。(2024.04.17)
- Stevie Ray Vaughan:これぞブルーズ・ロック!(2023.10.12)
- 2022年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)(2022.12.29)




































































コメント