久しぶりに聞いた"American Garage"
"American Garage" Pat Metheny Group(ECM)
長年Pat Methenyの音楽を聞いていると,アルバムごとにプレイバックの回数には違いが出てくるのは仕方ない。実を言うと,このアルバムのプレイバックの回数は決して多い方ではなかったし,このアルバムをLP時代に保有していた頃は,ほとんど聞いていたのはLPのA面であったように思う。それはどうしてもタイトル・トラックのロック・ビートに違和感を感じていたからかもしれない。ロック・ビートそのものが悪いのではない。このテンポがどうしてもなじめなかったって気がする。その違和感が嫌で,A面ばかりを聞くのも,まぁそれはそれで私にとっては理由があることなのである。
そして,久しぶりにこのアルバムを通しで聞いてみたのだが,タイトル・トラックの違和感は今も同じだったが,最後に収められた"The Epic"の組曲風のドラマチックな展開が面白かった。滅多に聞かないB面だったがゆえに,この曲に対する印象が薄かったのは,今更ながらPat Methenyに「ごめんなさい」と言わねばならない。
正直に言ってしまうと,なんで久しぶりに本作を聞こうと思ったかと言えば,iTunesに入っていたBottom Lineにおけるライブのブート音源を聞いて,本作所収の"Airstream"がちゃんと聞きたくなったからにほかならないのだが,そう考えると,ブートを聞くことも温故知新には役に立つってことである(爆)。
私の記憶が正しければ,大昔,このアルバムの冒頭に入っている"(Cross the) Heartland"を使ったTVコマーシャルがあったように思う。まだ私が高校生の頃(あるいは浪人中か?)だったはずなので,関西ローカルだったかもしれないし,そうでなかったかもしれないが,既に"Pat Metheny Group"で彼らの音楽に痺れていた私は,「おぉ,ええやん」と思っていた記憶がある。今回聞いても,彼ららしい音楽だと思えるが,全編を通して悪くないだけに,やっぱりタイトル・トラックの浮いている感じとテンポがどうしても馴染めない。このテンポは,1980年のブート音源"Tokyo Garage"ではずっと上がっていて,そっちは全然違和感がないことを考えると,本人たちにとっても,このアルバムでのテンポは違うと思っていたのかもしれない。
いずれにしても,久しぶりに聞いて,結構,曲のクォリティが粒ぞろいだったのねぇってことを改めて認識した私である。だからこそ,タイトル・トラックが惜しいのである。星★★★★。それにしても,バック・カヴァーに写るLyle Maysの写真に時代を感じるのは私だけではあるまい(笑)。
Recorded in June 1979
Personnel: Pat Metheny(g), Lyle Mays(p, synth, autoharp, org), Mark Egan(b), Dan Gottlieb(ds)
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