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2018年5月10日 (木)

米国出張中に見た映画:最後はどうしようもない駄作だった「マンハント」

「マンハント」('17,中/香港)

Photo_2監督:John Woo(呉 宇森) 

出演:チャン・ハンユー,福山雅治,チー・ウェイ,ハ・ジウォン,桜庭ななみ,國村隼,竹中直人

米国出張中に見た映画の最後は「オリエント急行殺人事件」の原語版だったが,それは既にスリランカ出張後にアップしたので,この9本目を最後にしよう。最後にという割には,とてつもない駄作で,はっきり言ってがっかりさせられたというのが実感である。

高倉健と原田芳雄主演の「君よ憤怒の河を渉れ」のリメイクで,今回の作品の登場人物の名前も前作に準じている部分が結構あるが,設定自体は大きく変わっている。時代の流れとともに設定が変わるのは仕方がないとしても,これほど無茶苦茶なシナリオというのはなかなかお目にかかれないと思えるほどひどいものであった。

大阪で全面ロケをしているのはいいのだが,なぜそこからそこへワープできる?と思わせるような場所の瞬間移動(笑)があって,大阪人には到底受け入れられない作り物感があり,更にはJohn Wooの得意技としてのスロー・モーションを連発されても,面白くもなんともないのである。よくもまぁこれだけつまらんストーリーを考えられたものである。そもそも序盤のパーティ・シーンの群舞は一体何なのよ?

画像とアフレコのタイム・ラグも痛々しいぐらいで最後まで見るのが苦痛のような大駄作。唯一の救いは桜庭ななみが可愛いことだが,この役柄,このセリフ回しはないよなぁと思わあせる程度。倉田保昭の名前を見たのは懐かしかったが,この内容では無星で十分だ。そもそもこんな映画をコンペには関係ないとは言え,ヴェネツィア国際映画祭に出品する気が知れない。映画人や観衆にバカにされるだけの恥知らずである。いずれにしても機内エンタテインメントとしてもチョイスした自分の審美眼のなさを呪った私であった。

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