米国出張中に見た映画:1本飛ばして6本目は「ゲティ家の身代金」
「ゲティ家の身代金(“All the Money in the World”)」(‘17,米/伊,Sony)
出演:Michelle Williams, Christopher Plummer, Mark Wahlberg, Romain Doris
出張中に見た5本目は「スター・ウォーズ エピソードIV」だったのだが,今更何も書くこともないということで、1本スキップして,復路の1本目として見たこの映画である。本作はKevin Spaceyのセクハラ問題により,Spaceyの出演シーンをChristopher Plummerを代役に立てて撮り直したという曰く付きの作品である。
正直言って,Kevin Spaceyによるアクの強い演技も見てみたかったと思わせるが,ここは緊急事態に対応したChristopher Plummerの演技を褒めるべきであろう。Plummerと言えば,「サウンド・オブ・ミュージック」だが,ここでの銭ゲバ的なJean Paul Gettyを演じるPlummerは全く別物である。もはやPlummerも88歳らしいが,矍鑠とした演技には誰もが圧倒されると言ってもよい。
Plummerに比べると,Michelle WilliamsやMark Wahlbergが薄口に思えるぐらいであるが,これが実話だというのだから恐ろしい。金の亡者という言い方しか思いつかないが,そもそもこんな人間が存在していたということ自体が信じ難い。ドラマとしてはマジかと思わせつつも,結構ちゃんと見られる作品になっていて,アクシデントにもかかわらず撮り直しをしたRidley Scottの意地のようなものを感じさせた。なかなか捨て難い魅力を持った作品である。星★★★★。
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