「ペンタゴン・ペーパーズ」を見たら,「大統領の陰謀」も見たくなり。
「大統領の陰謀("All the Presdent's Men")」('75,米,Warner)
出演:Dustin Hoffman, Robert Redford, Jack Warden, Martin Balsam, Hal Holbrook, Jason Robards
先日,「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」を見に行った話は既にこのブログにも書いたが,あの映画のラストはウォーターゲート・ビルへの侵入事件のシーンで終わる。それを見たら,どうしてもウォーターゲート事件の顛末を描いた「大統領の陰謀」が猛烈に見たくなった私である。DVDを持っていたような気がしながら,私は場所を節約するため,ケースは捨てて,ディスクだけをフォルダーに収納しているので,なかなか見つからないのだが,今回はあっさり見つかった(爆)。そして,余談ではあるが,私って結構映画のDVDを多数保有しているなぁと自分で感心してしまった。まぁ,老後の楽しみに取ってあるようなものだが。
それはさておき,この映画,事実は小説より奇なりを地で行くような映画である。そして派手さはないが,静かにサスペンスを盛り上げていくのは,脚色を担当したWilliam Goldmanの手腕と,Alan J. Pakulaの手堅い演出にあることは間違いない。Robert RedfordとDustin Hoffmanは役者然としているが,それを支える助演陣が渋いので,リアルな感覚を与えたのも勝因。「ペンタゴン・ぺーパーズ」ではTom Hanksが演じたBen Bradleeをここで演じるJason Robardsが更に渋く,オスカー取って当たり前って感じの演技であった。
つくづくこの映画を見ていると,2本の映画で容赦なく皮肉られているRichard Nixonが,本質的にはDonald Trumpと同じような人物であったことがわかって面白いし,当時のホワイトハウス側の論調は,現在のそれにあまりに似通っていて,うすら寒ささえ感じてしまった私であった。そして,こうした事件が明らかになりつつある中で,Nixonが楽勝で再選を果たしながら,その約1年半後には辞任に追い込まれるのは,因果応報と言わざるをえない。
いずれにしても,私がこの映画を見るのは多分高校生の時以来で,その時は正直,バックグラウンドに対する理解が不十分で,何かよくわからないなぁと思っていた記憶もある。なので,DVDで見直して,もう一度理解を進めればいいやってことで買ってあったものだが,結果的には丁度いいタイミングで再見できたのだから,結果的にはよかったってことにしておこう。いやいや,それにしても実によく出来た映画であった。星★★★★☆。
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