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2018年4月30日 (月)

新譜リリースを前に:これがNik Bärtsch Roninの第1作なのか?

"Randori" Nik Bärtsch Ronin(Ronin Rhythm)

_20180430間もなくECMから新作"AWASE"がリリース予定のNik Bärtsch Roninであるが,Ronin名義ではこれが最初に出たのではないかと思われる「乱取」である。録音されたのは2001年に遡るが,彼らのアルバムはECM以外でも結構購入している私が,本作は買い逃していたものを今回入手したものである。

私は彼らの音楽の持つミニマル・ファンクと言うべきサウンドに,相当な快感を覚えているが,この段階から,今の彼らの音楽の魅力は既に実現されていたということを改めて知るに及び,やっぱり好きですわ~と言わざるをえない。とにかく,執拗に繰り返されると言ってもよいビートに乗ったファンクは心地よさの極致である。この段階では現在のレギュラーであるShaのバスクラは入っていないが,与える印象には大きな違いはない。

聞く人によっては,この音楽のどこが面白いのだという声もあるだろうが,ミニマルの心地よさとファンクという二面を同時に実現したこの音楽は,ECMでのアルバム・リリースまで聞いたことがなかったと思わせたものだが,そのはるか前から彼らがやっている音楽にはブレがなかったということを再発見してしまった。

逆に言えば,どれを聞いても同じに聞こえるというのも事実ではあるのだが,そんなことはどうでもいいのである。大音量でも小音量でもいける音楽として,私には完全フィットしているのが彼らである。もう一度,彼らの音楽を全部聞き直したくなった私である。星★★★★☆。

Recorded on December 10-12, 2001

Personnel: Nik Bärtsch(rhodes, synth, ds), Kasper Rast(ds, udu), Björn Meyer(b), Andi Pupato(shaker, inida bells)

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