久々に聞いたTribal Techの"Face First"
"Face First" Tribal Tech(Blue Moon)
前にもこのブログに書いたことがあるが,私が初めてTribal Techというバンドを認識したのは,バンド名をタイトルにした"Tribal Tech"をリリースした1991年まで遡る。当時在米中だった私は,そのアルバムを聞いて,なんじゃこれは?と思ったのだが,Weather Reportライクなところも持ちながら展開される超ハード・フュージョンに興奮させられたことは言うまでもない。ネットで調べたところ,91年の5/29にNYCのミッドタウンにあったLone Star Roadhouseに出演していて,多分,私はそれを見に行ったはずである。実はその頃,私はある悩みを抱えていて,そうした悩みを解消させるためには,こういう音楽が必要だったということもある。それまでは頑なにやらなかったゴルフを始めたのもその頃である。それも振り返れば,もう四半世紀以上も前のことである。
それはさておき,そうして出会ったTribal Techの音楽をその後もフォローしてきたが,90年代半ばを過ぎたあたりから私のTribal Techへの関心は徐々に薄れていったって気がする。それはScott HendersonがTribal Tech以外での活動,例えばVital Tech Tonesのような他流試合で,私を興奮させたからだという話もあるが,それでも好きなバンドであったことには間違いないし,2012年に"X"を出した時も,ちゃんと記事にしている(記事はこちら)。
本作はそんな彼らの1993年作である。Scott Henderson,Gary Willisのリーダー2人にKirk Covington,Scott Kinseyという鉄壁の布陣なので,興奮間違いなしなのはわかっているが,久しぶりに聞いても,全く感覚に変わりがないのは笑えるぐらいであった。
まぁ,それでもここには"Boat Gig"のような「ど」ブルーズの曲も入っているが,クレジットにはStevie Ray VaughanとAlbert Kingに捧げると書いているから,「ど」ブルーズになることも肯けるって話である。Scott Hendersonのソロ・アルバムはブルーズ色が濃いものが多いから,別に彼らがブルーズをやることには違和感はないのだが,それでもアルバムの中では浮いているのは確かだ。この曲でリード・ヴォーカルを取っているのはドラムスのCovingtonだが,確か彼はライブでも歌っていたはずである。ついでに言うと,この曲のバックのコーラスにはBrett Garsedが入っているし,エンジニアリングはT.J. Helmerichって,どれだけ濃い~人脈でやってるんだと言いたくなる(笑)。
いずれにしても,Tribal Techのファンが求める音はここには十分に反映されているし,何とも言えない高揚感を味わわせてくれることは間違いない。結局のところ,やっぱり好きなのである(笑)。星★★★★。
Personnel: Scott Henderson(g, vo), Gary Willis(b, vo), Scott Kinsey(key, vo), Kirk Covington(ds, vo), Dana Sue Collins(vo), Cheryl Graul(vo), Brett Garsed(vo)
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