Marc Coplandのトリオ作品ではプレイバック頻度が低い"Two Way Street"。
"Two Way Street" Marc Copland / Dieter Ilg(Jazzline)
私はMarc Coplandの結構なファンだと思っているが,聞き方はかなりいびつで,リーダー作で保有しているのは,基本はソロかピアノ・トリオ,そして管以外の楽器とのデュオがほとんどを占めている。私にとっては個人的にはMarc Coplandはソロかトリオが一番いいのである(きっぱり)。
そうした中で,本作もピアノ・トリオであるが,Marc Coplandのキャリアの中では比較的早い時期のレコーディングになる。そうは言っても,録音当時,彼は既に40代だったはずだから,中堅ピアニストって感じである。だが,私がこのアルバムをプレイバックする頻度は決して高くないのである。それはなぜか。冒頭のロック・ビートで演じられる"Deep Fried"の違和感があまりにも強いからである。その後は"M*A*S*H"のテーマをやったり,私が期待するようなCoplandの作風の演奏になっていくのだが,やっぱり1曲目が鬼門なのである。更に,何を考えたかわからないが,最後にもう1回,"Deep Fried Reprise"として再度登場させられては何を考えているのかと思ってしまう。
ついでに言えば,ドラムスのRalph Penlandが曲によってはちょいと叩き過ぎ(特に"Dani's Delight"に顕著)かなって気がしないでもない。なので,いつものようにMarc Coplandのピアノに引きずり込まれる感覚が希薄なのは痛い。
全体的には悪い作品だとは思わないのだが,やはり私の中では優先順位は上がらないのだ。Jobim作の"Zingaro"なんていつものCoplandそのものだと思えるし,徐々に盛り上げる"I Fall in Love Too Easily"もなかなかと思える(それでもPenlandはややうるさい)だけに,何とも惜しい作品である。ということで星★★★とするが,私はこれを聞く前に聞くべきCoplandのアルバムはいくらでもあると思う。
Recorded on November 24, 1992
Personnel: Marc Copland(p), Dieter Ilg(b), Ralph Penland(ds)
« Larry Carlton@Blue Note東京参戦記。 | トップページ | 今年初の劇場映画は「スリー・ビルボード」。 »
「ジャズ(2018年の記事)」カテゴリの記事
- 2018年の回顧:音楽編(その2:ジャズ)(2018.12.30)
- 買ってしまったDave BrubeckのColumbiaボックス。(2018.12.27)
- 年末になって届いたFred Herschの未発表ライブ音源がいいねぇ。(2018.12.25)
- 2018年の回顧:ライブ編(2018.12.24)
- 年末で記事の更新が滞ってしまった。ってことで,今日はECMのAndrew Cyrille作。(2018.12.23)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Marc Coplandのトリオ作品ではプレイバック頻度が低い"Two Way Street"。:
» Two Way Street/Marc Copland, Dieter Ilg [ジャズCDの個人ページBlog]
マーク・コープランドの共同名義のアルバムで、’92年の録音。中年音楽狂さんに教え [続きを読む]
« Larry Carlton@Blue Note東京参戦記。 | トップページ | 今年初の劇場映画は「スリー・ビルボード」。 »

































































このアルバムの存在を教えてくださり、ありがとうございます。比較的安価で、何と未開封中古を入手できました。
1、8曲目のインプロヴィゼーションが8ビートのロック的なのは、やはりこの頃だからかもしれませんが、他の曲は割と個人的には受け入れられる方です。まあ、買って良かったでした。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2018年2月15日 (木) 09時57分
910さん,おはようございます。TBありがとうございます。
お気に召して幸いでした。このメンツでやっているのはあと2枚あると思います。私はその内1枚だけ保有しているはずですが,まぁ発展途上というか,私が痺れたCoplandとは若干違うってところでしょうか。まぁ,過渡期の音だと思っています。
追ってこちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2018年2月16日 (金) 08時37分