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2018年1月29日 (月)

今更恥ずかしながら,"Seven Steps to Heaven"をちゃんと聞く。

"Seven Steps to Heaven" Miles Davis(Columbia)

_20180127私は長年Miles Davisの音楽を聞いてきたつもりではいても,全てのアルバムをちゃんとフォローしていた訳ではない。まずは世評の高いアルバムから聞いて,徐々にその幅を広げるって感じだったが,それでも洩れるアルバムはあって当然である。そんなアルバムのうちの一枚が本作である。なぜ優先順位が落ちたかと言えば,カリフォルニアとニューヨークの2回のセッションから構成されるこのアルバムが,Milesの楽歴の中で,飛び抜けて優れたものと評価されていなかったこともある。

しかし,昨年,MilesのColumbiaボックスを中古でゲットし,Columbiaレーベル時代の音源は聞けるようになって,こういうアルバムも聞くチャンスができたのは,ボックス・セットゆえのことである。もちろん,ジャズ喫茶などでは耳にしていたことはあるが,家でしっかり聞くという経験は恥ずかしながら今までなかったのである。

それでもってこのアルバムを改めて聞いてみると,カリフォルニアからの選曲がバラッドで集められ,Herbie Hancock,Tony Williamsとの初共演となったニューヨークの演奏がミディアム~アップテンポで固められるという構成となっていて,私にとっては,意外とバラッド演奏が素晴らしくよく聞こえてしまった。逆に言えば,このアルバムの印象を弱めたのは"So Near, So Far"ではなかったのかという印象を持ってしまった。この曲においては,MilesのソロよりもGeorge Colemanの方がよく聞こえてしまった。LPであればB面1曲目に位置するこの曲の代わりに,もう少しアグレッシブな演奏を充てた方がよかったのではないかと思えてならない。

曲の提供を含めて,このアルバムの重要なメンツはVictor Feldmanだと思うが,彼がそのままMilesのバンドに残っていたらどうなっていたのかという想像を働かせるのも一興だ。しかし,そうなっていたらHerbie Hancockはどうなっていたのかということもあるが,おそらくはカリフォルニアでのセッションにおけるFeldmanのプレイぶりと,NYでのHerbieの演奏を比べてのMilesの判断であったはずで,歴史的に見れば,それは正しかったってことになるだろう。

だが,私はここではVictor Feldmanを従えてのバラッド表現は決して悪くなかったと思うので,MilesがHerbieを選んだのはアップ・テンポでのエネルギー感の違いによるものだろうと思う。ドラマーについては,Frank ButlerとTony Willamsではまぁ必然的にTonyでしょってことにはなるが...。いずれにしても,よくよく聞いたら結構いいじゃんと思わせるアルバムではある。星★★★★。

Recorded on April 16-17, and May 14, 1963

Personnel: Miles Davis(tp), George Coleman(ts), Victor Feldman(p), Herbie Hancock(p), Ron Carter(b), Frank Butler(ds), Anthony Williams(ds)

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コメント

最近ご無沙汰気味ですいません。
私もマイルスのアルバムの以前の公式盤ではだいたい持っているはずなんですが、なぜかブログに掲載するのは、語られつくした感もあるので、消極的になってしまいます。でも、久しぶりに聴いて、やっぱり自分の基本的なところにマイルスがいるなあ、と実感した次第です。

このアルバムも、時代の流れとして興味深いところにありますが、その後のハービーとトニーの参加作の快進撃を聴くと、なるほどなあ、と思います。ヴィクター・フェルドマンも良かったですけれども。

当方のリンクは以下の通りになります。

https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2020/05/post-377c8c.html

910さん,こんばんは。リンクありがとうございます。

やはりMilesのアルバムってそうですよねぇ。私の記事の主題にもありますが,「何を今更」感が強いですもんねぇ。でもやはり聞いてみると新たな発見があるというところもあり,私も振り返ってみようかなぁなんて気になっています。

いずれにしても,Herbie HancockもTony Williamsも当時から凄い才能だったってのはよくわかりますね。

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