Fahir Atakoglu:メンツ買いも甚だしいと言ってはリーダーには失礼だが(苦笑)。
"Istanbul in Blue" Fahir Atakoglu(Far & Here)
このアルバムを購入したのがいつ頃だったかは記憶にないのだが,リーダーは全然知らない中,これこそメンツ買いと言ってよいアルバムである。これを聞くのも久しぶりのことだ。
Fahir Atakogulはトルコ出身のピアニストで,フュージョン系のアルバムとしては,本作の後に出した"Faces & Places"も結構強烈なメンツの作品であった。しかし,私にとっては,このアルバムの方がポイントが高いのは,全10曲中8曲の半数のギターをMike SternとWayne Krantzが分け合っているからにほかならない。そのほかのメンツが同じ中,ギターだけがマイキーとKrantzで代わるというのは,比較して聞くにも面白いし,どっちも好きな私にとってはたまらない構成である。
リーダーの書く曲は,トルコ的なエキゾチズムを感じさせるが,テーマが終わってアドリブ・パートに転じると,完全なハード・フュージョンの世界に突入である。そうした中で,リーダーには悪いが,どうしても私はギターに耳が行ってしまうのである。マイキーはいつも通りのマイキーだが,Krantzは個性を打ち出すだけでなく,ある程度合わせる術を示しているのが面白い。だが,やはりここで聞かれるマイキー,Krantz双方のプレイは,私を興奮させるに十分なものと言ってよい。特に7曲目"Gypsy in Me"後半で聞かれるKrantzのソロが最高である。
全体を通して聞けば,ハード・フュージョンの作品として水準は保っていると思うが,やはり曲の端々に感じられるエキゾチックな感覚をどう捉えるかってことになると思う。例えば,Lionel Louekeのアルバムに聞かれるアフリカ風味を嫌味にしか感じない私のようなリスナーにとっては,ちょっとねぇ...という部分があるのも事実である。結局のところ,私にとってはギターを聞くためのアルバムにしかならないというのがこのアルバムの限界でもある訳だが,それでもマイキーとKrantzが聞ければそれでいいやって話もあり,評価は微妙。まぁマイキーとKrantzに免じて半星オマケで星★★★☆ってところにしておこう。
Recorded on June 15-17, 2007
Personnel: Fahir Atakoglu(p, el-p, synth, vo), Bob Franceschini(ts, ss, a-fl, b-cl), Horacio "El Negro" Fernandez(ds, perc), Anthony Jackson(b), Wayne Krantz(g), Mike Stern(g)
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