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2018年1月18日 (木)

Art Garfunkelの"Watermark"に関する逸話。

"Watermark" Art Garfunkel(Columbia)

Watermark私はArt Garfunkelが結構好きだが,アルバム単位で言うと"Angel Claire"と"Scissors Cut"が好き過ぎて,ほかのアルバムはそれほどプレイバックする機会は少ないというのが実態。むしろほかのアルバムを聞くよりも,ベスト盤を聞いている方が多いかもしれない。

このアルバムに関しては基本的にArtieと相性のよいJimmy Webbの曲がほとんどを占めるということで,大いに期待できるものだったはずだが,曲のクォリティが思ったほど高くないのが意外というか,ちょいと痛い。まぁ,このアルバムにおいて,ひと際目立っているのはPaul SimonとJames Taylorと共演した"(What a) Wonderful World"ってことになるだろうが,Jimmy Webbの曲ではないので,ほかの曲と明らかにテイストが違う。また,この曲がオリジナル・プレスには入っていなかったというから驚きである。

そのオリジナル・プレスに入っていた曲が"Fingerpaint"という曲だが,これがYouTubeで聞いてみると地味。しかもオリジナルLPのB面の曲順は現在の並びと全然違っている。ということで,確かにセールス的には"(What a) Wonderful World"があるかないかで全然違うだろうなぁとは思わせる。こういうのはこのアルバムだけではなくて,"Scissors Cut"でも行われたが,"Scissors Cut"の曲変更は私は明らかに失敗で,オリジナルこそが"Scissors Cut"のあるべき姿と思っている。それに比べれば,まぁこっちはまだ許せると思うのは差し替えられた"Fingerpaint"が決定的な名曲,名演ではないということがある。まぁ,それでも貴重な音源であることは間違いなく,これが収録されているオリジナル盤はそう簡単には見つからないだろうから,ここにもYouTubeから音源を貼り付けておこう。

もう一つ,このアルバムには重要なポイントがある。このアルバムで私が一番いいと思っているのは"Mr. Shuck'n Jive"であるが,ここにPaul Desmondのアルト・サックスが入っていることは,長年のPaul Desmondファンの私としては見逃してはならない事実なのだ。なぜならば,これがPaul Desmondのラスト・レコーディングだからだが,まさに誰がどう聞いてもPaul Desmondと言うべきアルトが聞ける。しかもこういう泣ける曲での出番というのが素晴らしい。

アルバムとしては星★★★☆ぐらいでいいと思うが,いろいろな逸話が出てくるアルバムということになるなぁ。

Personnelは参加ミュージシャン多数なので省略するが,Jimmy Webbが全面的にキーボードを弾いていたり,ゲスト・ミュージシャンも多彩である。

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ポップス」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

確かに地味なアルバムではありますね。私もLPでも持っていたような気がしてましたが、あまり当時は聴かなかったのか、曲順とセレクトのことまでは分かりませんでした。

ところでポール・デスモンドですが、いい場面でいい演奏が入ってますね。まさに最後(これも初めて知りましたが)にふさわしい演奏かと思います。

当方のリンク先は以下の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2020/10/post-c5af42.html

910さん,こんばんは。リンクありがとうございます。

>ところでポール・デスモンドですが、いい場面でいい演奏が入ってますね。まさに最後(これも初めて知りましたが)にふさわしい演奏かと思います。

はい。私も後から知ったんですが,これはまじで沁みました。Artieのアルバムはこういうのがあるから好きなんですよねぇ。

1973年内田裕也によるジョンとヨーコのインタビュー記事によると
ジョン曰く、ジャズはナッシングと。
ヨーコ曰く、歴史を作ったジャズのアーチストが時給たった100ドルのスタジオ・ワークにやってくる。気の毒な感じが。(ヨーコはOrnette Colemanとも仕事をしている)でも、普段はコマーシャルのジングルやらされたりするんだから、喜んでやってくれる。
そんな時代だったんですね。
ミック・ジャガーが「友を待つ」のレコーディングの時に、世界最高のサックスって誰だい?とドラムのチャーリー・ワッツに尋ねて、そりゃ、ソニー・ロリンズだと答えたら、次ぎのスタジオにソニー・ロリンズが呼ばれていてびっくりしたという逸話を思い出しました。
Paul Desmondも晩年は大変だったんでしょうね。

MRCPさん,こんばんは。

>ジョン曰く、ジャズはナッシングと。
>ヨーコ曰く、歴史を作ったジャズのアーチストが時給たった100ドルのスタジオ・ワークにやってくる。気の毒な感じが。

>Paul Desmondも晩年は大変だったんでしょうね。

これらに関しては,果たしてどうなのか私にはわかりません。少なくともPaul Desmondは三顧の礼を尽くして呼ばれたと思いますし,Sonny Rollinsも同様でしょう。ジャズ・ミュージシャンの柔軟性と私は捉えたいと思います。

アートがどう思ってたのかは知りませんが、
ミックやキースがジャズメンに敬意を表していたとは思えません。Ry Cooderをコケにした人たちですからね(笑) ジャズファンのチャーリーは大感激したんだろうと思いますが。
70年代終わり頃、日本でフォービートが再認識され、昔のジャズマンを探したら、タクシードライバーだったり、単なる大酒飲みのおっさん(ソニー・クリス)だったり、麻薬厚生施設に入所中(アート・ペッパー)だったり、某一流ホテルで待ち合わせでたいしたものだと思ってたらドアマンしてたとか、悲惨な話が。
ビル・クロウの本で、サイモンとガーファンクルの明日に架ける橋のレコーディングに呼ばれて、あれこれやったけれど、ボツになってたとか(笑)
いい話としては、マイケル・ブレッカーとジェームズ・テイラーの関係とか
ポール・サイモンとそのお友達とか。
それはともかく、ジャズマンでお金持ちというのは数えるほどしか(笑)

MRCPさん

ArtieとStonesは別でしょう。一緒にしてはいけません(きっぱり)。

ジャズマンでお金持ち代表はStan Getzですかね。Oscar Petersonもお金ないとベーゼンドルファーは無理ですね。

一方清貧ってのもありますから,彼らの人生に私はどうこう言える立場にはありません。

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