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2017年12月27日 (水)

Marc Copland:今年最後の新譜はこれだろうなぁ。

"Nightfall" Marc Copland(Inner Voice Jazz)

_20171222_2ブログのお知り合いの工藤さんが記事にされていて知った瞬間,速攻で発注したのだが,デリバリーには多少時間が掛かって,私が海外出張から戻ったらデリバリーされていたものである。

私はMarc Coplandのピアノが相当好きで,特にソロやベースとのデュオ,あるいはピアノ・トリオにおいてはこの人の魅力が倍増すると思っている。この人の紡ぐアドリブのメロディ・ラインやタッチの美しさは本当に素晴らしい。そんなCoplandの新譜はピアノ・ソロだけにこれは注目度が一気に高まってしまったのである。

ここ暫くMarc CoplandはPirouetレーベルからのリリースが多かったが,今回のアルバムをリリースしたInner Voice JazzレーベルはMarc Copland本人のレーベルである。流通に若干問題があるようなのはそのせいだと思えばいいだろうが,手に入ったから文句はない。

聞いてみれば,いつも通りのMarc Coplandのソロ・ピアノであるが,最終盤の2曲はJohn Abercrombieのオリジナルが2曲並んでいるのは,ジョンアバへの追悼も込めたと思われる。そして収録曲として並んでいるのが,Marc Coplandのオリジナル,ジョンアバに加え,Scott LaFaro,Ralph Towner,そしてGary Peacockとなれば,大体の響きはそれで想像がつくというものである。そして,想定通りの音が出てくる。最後のジョンアバ作"Greenstreet"に"Nardis"のような感覚を感じさせるように,非常に詩的なアルバムと言ってよいだろう。

こうしたサウンドは私の好物なので,今回のアルバムも気に入っているが,ソロとしてはこれを最初に聞かなくてもいいかなぁって感じである。もちろん悪くはないと思うが,例えばHat Hutレーベルでのソロ作"Time within Time"にどっぷり浸ると中毒性が高まるのではないかと思う。だが,やっぱりこの魅力には抗えない私である。ということで,星★★★★。

Recorded in July 2016

Personnel: Marc Copland

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コメント

相変わらずのソロ・ピアノでしたが、元々が繊細な淡彩色系のピアニストなので、自己レーベルからにしても、インパクト的には何かもう少し星名と思うこともあります。ただ、このアルバムを契機に、彼の注文してなかった過去のこのレーベルのアルバムを2枚注文出来たことも幸いです。海外からなんで日数がかかるかもしれませんが。

TBさせていただきます。

910さん,続けてこんばんは。こちらもTBありがとうございます。

そうですねぇ。このアルバムもMarc Coplandらしいのはその通りですが,彼のソロ・アルバムにはもっといいものがあるっていう評価になってしまうかなと思います。

ただ,これが彼の個性と言いますか,いつも通りの響きにはやっぱり引き込まれてしまうのですが。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

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