なかなか面白いオランダ人ヴォーカリストによるJoni Mitchell集。
"Both Sides Now: A Tribute to Joni Mitchell" Lydia van Dam Group(VIA Records)
常々書いているが,私はJoni Mitchellのファンである。彼女の公式アルバムは全て保有しているし,ブートもどきも何枚か持っているし,参加アルバムもかなりの数を保有しているぐらいだから,かなり気合が入っているのである(笑)。長年,彼女の音楽に魅了されている立場としては,彼女の曲を演奏した作品にも食指が動く。代表的なところで言えば,Herbie HancockやMarc Coplandになるだろうが,スウェーデン発の素晴らしいカヴァー・アルバムもかなり前にこのブログで取り上げたことがある(記事はこちら)。そんな私も全然知らなかったアルバムがこれだが,某通販サイトで情報を仕入れて入手したものである。
結論から言ってしまえば,Joni Mitchellの歌は,Joni Mitchellによって歌われるのが一番いいのは当然なのだが,ジャズ的なフレイヴァーを持たせながらJoni Mitchellの曲を歌ったこのアルバムは,なかなか面白い。ジャズ的なフレイヴァーと言っても,典型的な4ビートではなく,コンテンポラリーな感覚を持っているので,ジャズ・ヴォーカルにカテゴライズされるとしても,カクテル・ラウンジで歌われるようなヴォーカルとは異なる。
そして,このアルバムを聞いていて思うのは,Joni Mitchellの音楽というのは全然古びないなぁということである。このアルバムも録音されてから20年近い時間が経過していても,曲そのものの魅力は全然変わらないことは,よくよく考えると凄いことだと思える。まぁ,主役のLydia Van Damの声は,Joniの歌を歌うにはちょっと素直過ぎるような気もするが,それでも聞きどころは十分にある。選曲は新旧取り混ぜたものだが,バランスとしても悪くないと思う。
ということで,これは結構楽しめるカヴァー・アルバムとして,Joni Mitchellファンは聞いておいても損はあるまい。バックではYuri Honingのソプラノが結構効いているとともに,Sven Schusterのエレクトリック・ベースがコンテンポラリー感を強めていると言ってよいだろう。星★★★★。それにしても,"Shadows And Light"はいい曲だ。
Recorded in November 1998
Personnel: Lydia van Dam(vo), Yuri Honing(sax), Sebastian Altekamp(p), Sven Schuster(b), Joost Lijbaart(ds), Bart Fremie(perc)
« 長年保有していながらアップしていなかった"Front Page" | トップページ | 出張中に見た映画(17/11-12編):その2 は「散歩する侵略者」 »
「Joni Mitchell」カテゴリの記事
- 紆余曲折を経て"Joni’s Jazz"をようやく入手。(2025.10.07)
- デンマーク発正調Joni Mitchellトリビュート。(2025.02.17)
- ようやく到着:Joni MitchellのArchive Boxシリーズ第4弾。最高だ!(2024.10.23)
- 2023年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)(2023.12.29)
- 瑞々しいとしか言いようがないDan Fogelbergの”The Innocent Age”。(2023.10.13)
「ジャズ(2017年の記事)」カテゴリの記事
- Peter Brötzmannの咆哮。たまりまへん。(2020.01.20)
- 2017年の回顧:音楽ージャズ編(2017.12.30)
- 前作は一体何だったんだと言いたくなる大西順子の新作(2017.12.26)
- Marc Copland:今年最後の新譜はこれだろうなぁ。(2017.12.27)
- 中年音楽狂のNY夜遊び日記:その4(最終回)(2017.12.18)
« 長年保有していながらアップしていなかった"Front Page" | トップページ | 出張中に見た映画(17/11-12編):その2 は「散歩する侵略者」 »

































































コメント