Antonio Sanchez@Cotton Club参戦記
Antonio Sanchezが自身のバンド,Migrationを率いて来日するということで,Cotton Clubに行ってきた。前回,Sanchezが自身のバンドで来日したのは約2年半前であるが,その時はBen WendelがSeamus Blakeのトラで入り,ヴォーカルのThana Alexaは来なかった。だが,今回はMigration Bandが勢揃いということで,結構激しくやるだろうなぁと思ったのだが,なんと今回はこのバンドで吹き込んだ"Meridian Suite"をライブで再演してしまうという試みだったのである。
そもそも"Meridian Suite"に関しては,アルバムが出た当時,私は次のように書いている。
「とにかく,冒頭から熱い演奏が繰り広げられていて,何もここまで熱い演奏をしなくてもいいではないかとさえ思ってしまうぐらいの,火傷しそうな作品である。」(記事全文はこちら)
それをライブでやったら,強烈になること甚だしいと想定されるが,まさしく激しい演奏であった。この組曲をライブで再現するということ自体相当チャレンジングであるが,多分それを2セット連続でやってしまうこの人たちって...という感じである。各々のメンバーにもソロ・スペースを与えながら,各人が強烈にプレイするこのバンドは,粗削りな部分もあったが,とにかく熱い。リーダーのSanchezはもちろんだが,Seamus Blake然り,そして更に強烈だったのがJohn Escreetである。時にRhodesを歪ませた音で取るソロは,聴衆を興奮させるに十分であった。
そしてヴォーカルのThana Alexaであるが,楽器としてのヴォイスという感じで,パーカッシブにもメロディアスにも対応できることをライブの場で楽々実証していた。
いずれにしても,ここまでやってしまうと,体力的にアンコールなんて絶対無理(それでもカーテン・コールには応えた)。ましてやサイン会なんてありえないって感じだろう。まぁ,Antonio Sanchezはアンコールを演奏する時間はないと言っていたが,多分時間の問題ではなく,"Meridian Suite"をライブで演奏すれば,疲弊するのが当たり前なのである。よって,サイン会もなしということで今回も写真は取り損ねたので,彼らのライブの模様の写真をネットより拝借して貼り付けておこう。
見てもらうとわかるが,Seamus Blakeが明らかにダイエットしたのがわかる。前はむちっとした感じだったが,今回,テナーやEWIをブローする姿は精悍な感じがしてカッコよかったし,フレージングも切れていた。とにかく,キレキレという表現しか思い当たらない強烈なバンドであった。
Live at Cotton Club on December 11, 2017,2ndセット
Personnel: Antonio Sanchez(ds), Seamus Blake(ts, EWI),John Escreet(p, rhodes), Matt Brewer(b), Thana Alexa(vo, effects)
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