2017年の回顧:映画編
今年の回顧の2回目は映画である。私はライブに通う本数が増えるに従って,映画館通いが減速しているのは間違いない。一時期は年間24本劇場に通いたいと言っていたのが,今年は劇場で見たのは7本に留まった。
そんな私なので,今年の映画を回顧する資格があるかと言えば疑問だが,その分,飛行機の機内エンタテインメントで映画は結構見ており,今年公開された映画は都合25本以上見たことになる。一部はまだ記事にもしていないが,結構な本数になってしまった。
そうした中で記憶に残っているのは「ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー」の意外な面白さであった。スピンオフと言えども,決してバカにしてはいけないのがこの映画だと言える。今年最初に見た映画が「ローグ・ワン」で,最後に見たのが「最後のジェダイ」というのはある意味象徴的ではあるが,どちらかを選べと問われれば,私はシナリオがよく出来ていた「ローグ・ワン」を取るだろう。
「スター・ウォーズ」はそれはそれでよしとして,今年最も感銘を受けたのは間違いなく「ダンケルク」である。私はそもそもChristopher Nolanという人を高く評価しているが,今回は陸海空の視点を異なる時間軸で描くという映画であったが,飛行機で再見して,この映画が実によくできていることを改めて感じることができた。やはり私にとっての今年のナンバー・ワン映画はこれってことになる。キャスティングも素晴らしかった。
そのほかではこれも飛行機で見たものだが,「ラ・ラ・ランド」が非常に楽しかった。昔のMGMミュージカルを現代に蘇らせるとこういう感じなんだろうなぁと思いつつ,大いに楽しんだ私である。そして,いい映画だよねぇと思わせたのが,「ドリーム」なんてろくでもない邦題のついた"Hidden Figures"である。この映画が日本で公開されるかどうかは微妙だと思ったが,公開されて結構ヒットしたのはめでたい。あんまりいい映画だと思ったので,家人にも勧めたぐらいである。また,オスカーで作品賞を取った「ムーンライト」はいい映画だとは思うが,あの重苦しさは厳しいなぁという感じをおぼえた。だが,映画の表現としては素晴らしいものだったと言っておこう。重苦しさという点では「沈黙 -サイレンス-」も強烈であった。本当に真面目に撮られた映画であり,この映画が宗教感の薄い日本人の観客にどう捉えられたかが興味深い。
もう一本,バカにしてはいかんと思ったのが「ワンダー・ウーマン」である。荒唐無稽なストーリーと,コスチューム・プレイを組み合わせたような映画で,大人が見ても許せる映画であった。それに比べて「スパイダーマン」はお子様向けだと思えた私である。
今年後半の出張で見た映画では"A Ghost Story"の切ないストーリーが記憶に残る。また,Noomi Rapasが一人七役という離れ業に挑んだ「セブン・シスターズ」は無茶苦茶な話ではあったが,結構楽しんでしまった。そして,今年の話題作と言えば「ブレードランナー2049」だろうが,ちょっと長いなぁとは思いつつ,少なくとも美術には圧倒された映画だったと思う。
本来であれば,映画は劇場で見るのを基本としたいが,時間が許してくれない現状ではあるものの,出張のおかげで結構な本数の映画を見られたのはよかったと思う。だが,来年は月1本ぐらいは劇場に通いたいものである。
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