"Native Heart":Tony Williamsならこういう方が落ち着くなぁ。
"Native Heart" Tony Willimas(Blue Note)
昨日,Tony Williams Lifetimeを取り上げて,どうもしっくりこない感覚が残ってしまったので,Tony Williamsの別のアルバムも聞いてみるかってことで取り出したのが本作である。
Tony Williamsが晩年(晩年と言うには51歳での早逝はあまりに惜しいが)率いたクインテットは,ハードバップ・リバイバル的な音を聞かせて,Lifetimeとは全く異なる音楽であった。このクインテット,ビッグネームとしての派手さはないが,手堅いメンツを揃えて,非常にレベルの高い音楽を聞かせていたと思う。
私はこのアルバムをどういう風に購入したのか記憶が定かではないのだが,おそらくは中古でゲットしたはずである。ちなみに彼らの"Civilization"はロンドン出張中に,バーゲン価格で入手したことだけはよく覚えている。私もつまらないことはよく覚えているものだと思うが,このアルバムはどうだったかはっきりしない。ということは,足しげく通っていた町田の中古盤屋で買ったというところだと思う。
Tony Williamsにしては穏やかに始まるタイトル・トラックが意外な感じを与えるが,もちろんそれだけで終わる訳はないので,安心してよい。だが,Tony Williamsであれば,もう少し尖った新主流派的な音がしてもよさそうにも思えるが,これはこれで十分に楽しめる。CDの7曲目はボーナス・トラックとして"Liberty"という曲が収められているが,これは完全Tony Willimamsのドラムス・ソロである。確かに技は感じさせるが,正直これはあってもなくてもいいって感じだろう。
だが,Lifetimeの演奏に比べれば,私にとってはずっと楽しめる演奏だったと思えるし,彼らの演奏を改めて聞いてみようと思わせるに十分な佳作であった。星★★★★。
Recorded on September 11-13, 1989
Personnel: Tony Williams(ds), Wallace Roney(tp), Bill Pierce(ts), Mulgrew Miller(p), Ira Coleman(b), Bob Hurst(b)
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コメント
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2回目のコメントとなります、コブと申します。
トニーの最後のバンド、私が大学生くらいのときBNからCDが定期的に出ていた時期で、大好きでした。
私はトニーの書く曲もすごくいいと思います。
そういえば、このバンドのレーザーディスクもありましたねぇ。
この後のトニーのCDは、なんだか映画音楽的な作曲集ものと、トリオものだった気がします。次はどんな展開を考えていたのでしょうか?
本当に早逝が残念な音楽家の一人ですね。
今日は帰宅したら、手持ちのトニーを聴いてみることにします。
投稿: コブ | 2017年11月29日 (水) 07時52分
コブさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃっているのは”Wilderness"と"Young at Heart"ですね。前者は豪華なメンツながら全くピンときませんでした。トリオ盤はそこそこ良かったと思います。ただ、やはりこのクインテットのアルバムの方がよかったとは思いますが。
久しぶりにこのアルバムを聞きましたが、また私も改めて聞いてみようという気になっています。
投稿: 中年音楽狂 | 2017年12月 1日 (金) 05時00分