"Barney":久しぶりに聞いてもよかったねぇ。
"Barney" Barney Wilen (RCA)
Tony Williamsのアルバムを二日続けてアップして,その近辺にあったアルバムで手に取ったのがこのアルバムである。私はラックをミュージシャンのラスト・ネームのアルファベット順で整理しているので,Tony WilliamsのそばにBarney Wilenがあることは全然不思議ではない。でもこれも久しく聞いていないアルバムであった。
今や本作も廉価の国内盤でリリースされているが,そもそもオリジナルに曲を追加して大幅なエンハンスをして出た当時に私は買っている。著作権表示を見ると1997年になっているから,約20年前に購入したってことか。その割にプレイバックした回数はどれぐらいかなぁと思う程度だが,このアルバムが一軍の地位を譲ったことはない。という感じで私が聞く回数は少なくても,このアルバムを評価していることはお分かり頂けるだろう。
本作はKenny DorhamとDuke Jordanのアメリカ組に,Barny Wilen以下のフランス人ミュージシャンが加わって,Club Saint-Germainで実況録音されたものである。Club Saint-Germainと言えば,ついついArt Blakey & the Jazz Messengersのアルバムを思い出してしまうが,そう言えばあれも最近は全然聞いていない(爆)。だから家人にも皮肉を込めて,「いつ聞くのか」と言われてしまう訳だが,こうしてたまに聞くこともあるのだから許してもらうしかない。
オリジナルのLPに収められていたのは冒頭の4曲だが,曲が曲だけに"Besame Mucho"はちょっと軽いかなぁって気もするが,私はそれ以降の3曲の方がいい出来だと思う。更にボーナスで収録された4曲のうち,"Everything Happens to Me"と"I'll Remember April"はKenny Dorhamが抜けたワンホーンで演じられるところが興味深い。そこでのBarney Wilenもいいのだが,ここではなんと言ってもDuke Jordanのピアノが光っている。最後の"Temoin Dans La Ville"はほとんど"Walkin'"なのは笑えるが。
いずれにしても,パリのオーディエンスはジャズへの理解が深かったと言われることが多いが,これだけの演奏を聞かせてもらえれば,まぁ耳も肥えるってところだろうか。欧州に移住する黒人ミュージシャンが多かったのは,差別的な待遇がなく,オーディエンスのジャズへの理解があったこと,そして地元にちゃんと演奏ができる共演ミュージシャンが存在していたことは今更ながら大きな要素だったであろうと想像させる演奏である。
たまにこういうコンベンショナルな演奏を聞くと,ジャズ喫茶での修業時代(笑)を思い出してしまうが,今聞いても驚きはないとしても,なかなかよく出来たアルバムである。星★★★★☆。
Recorded Live at Club Saint-Germain on April 24 & 25, 1959
Personnel: Barney Wilen(ts, ss), Kenny Dorham(tp), Duke Jordan(p), Paul Rovere(b), Daniel Humair(ds)
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