High NoteからのWoody Shawの未発表ライブ音源の第2弾なのだが...。
"The Tour Volume Two" Woody Shaw / Louis Hayes(High Note)
High Noteレーベルからの未発表ライブ音源第2弾である。1曲が77年の録音である以外は,76年春先の音源が集められている。第1集がシュツットガルトでの演奏でまとめられているのに対し,同時期のハンブルク,グラーツ,ブレーメン,ブルクハウゼン,ベルギー,そして77年はミュンヘンという欧州楽旅の模様を収めた音源であるが,メンツは第1集とほぼ同じなので,今回も期待を込めて購入したが,結果はやや微妙である。
Woody Shawについて記事を書く時には,彼が別の時代に生きていたら,もっとジャズ界でも認められる存在となっていたことは間違いないと思う。それだけの熱量をこの音源は持っている。しかし,音源として致命的なのはライブ音源なのにフェードアウトされる曲があるということである。そして,演奏があまりにも荒い。興奮度は高まるかもしれないが,さすがにこれは荒っぽすぎると言わざるをえないのは残念である。第1集も久しく聞いていないが,録音ももう少しよかったような気がするのだが,音も聞けるレベルではあるものの,決してクリアな音とは言えない。
確かにエキサイティングな演奏であると言えばその通りであろう。そして,Woody Shawのフレージングは見事なものだ。だが,私はこのアルバムを聞いていてちょっとさめてしまったというのが正直なところである。それはバンド演奏としての瑕疵が多いように感じるからだが,こうなると,高く評価した第1集ももう一度冷静に聞き直してみる必要があるのではないかとさえ感じる。
おそらくそう感じさせるのは,私はLouis Hayesのバスドラのうるささゆえではないかと思っているが,現場で聞いていれば燃えてしまう演奏でも,こうやって聞いてみると,やり過ぎ感が強いと思わせる典型のように思う。決して嫌いではないが,どうにも違和感があって没入できないこともあり,星★★★ぐらいでがいいところ。
Recorded Live at Various Locations on March 4, 11, 21, 26 & April 5, 1976 and in April 1977
Personnel: Woody Shaw(tp), Junior Cook(ts except on track 4), Rene McLean(ts on track 4 only), Ronnie Matthews(p), Stafford James(b), Louis Hayes(ds)
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