Milesバンド脱退後のBob Bergのリーダー作第1弾
"Short Stories" Bob Berg(Denon)
このブログにも何度か書いていると思うが,私はBob Berg好きである。Michael Breckerよりも好きだと言っては,いろいろな人に「そうなの?」みたいな顔で見られることが多いが,好きなものは好きなのだ。Bob Bergと言えば,そのハード・ボイルドな響きが私の心を捉えて離さないのだ。そうしたBob Bergのハード・ボイルドなサウンドは,80年代Milesバンドの中期のタイトなサウンドを支えていたと思っている。Bob Bergが抜けて,Kenny Garrettが入ってからのMilesはポップ度を増していく感じがして,私の好みからは徐々に遠ざかって行ったのは紛れもない事実なのである。91年にAvery Fisher Hallで見た時なんて全然面白くなかったしねぇ。
そんなBob Bergが長年のバンド・メイトとなるMike Sternとの共演が増えるのは,Milesバンド脱退の時期とほぼ一致するが,かたやMike Sternも好きな私としては,彼らのバンドにしびれることは言うまでもない。
本作はBob BergがMilesバンドを脱退し,Mike SternともどもDenonレーベルに吹き込んだリーダー作としては第3作になるはずである。Xanado盤やRed盤からは大きく,フュージョン・タッチに舵を切った作品であり,Milesとの共演があったからこそのサウンドであろうと思える。Mike SternとBob Bergはバンド・メイトでありながら,Mike Stern名義ではWarnerから,Bob Berg名義ではDenonからという決まりのもとにアルバムをリリースしているが,どちらもタイトで,私好みのサウンドのアルバムが多い。やっぱり好きなのである。
私がこのアルバムを購入したのは,米国在住中のことだったが,それ以来,私はBob Bergを好きで聞いているにもかかわらず,生で聞く機会が一度もなかったのは,今にしてみれば非常にもったいなかった。生で見ていれば,更にしびれていたに違いないと思える演奏がここには収められている。アルバムとしては,少々後半緩くなるかなと思わせる部分もない訳ではないが,これは結構楽しめる。1曲だけ客演するDavid Sanbornなんて,誰がどう聞いてもSanbornだしね。ってことで星★★★★。
Recorded in March 1987
Personnel: Bob Berg(ts, ss), Mike Stern(g), Don Grolnick(org, synth, p), Robby Kilgore(prog, key), Will Lee(b, perc), Jeff Andrews(b), Peter Erskin(ds), Dave Sanborn(as)
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