Gregg Allmanの白鳥の歌。素晴らしき置き土産と言うべきか。
"Southern Blood" Gregg Allman (Rounder)
Gregg Allmanが惜しくも亡くなったのは今年の5月のことだったが,そのGregg Allmanの遺作がリリースされた。Don Wasがプロデュースしたこの作品は,おそらくは死期を悟ったGregg Allmanが歌いたいと思った曲を歌ったアルバムと思える。そして,Don Wasの感動的なライナーによれば,これらの曲はGregg Allmanの人生を投影したものであったとのことである。こんなライナーや家族から寄せられた言葉を見てしまっては,涙なくして聞けない作品である。
今やBlue Noteレーベルの社長を兼ねるDon Wasがプロデュースしていることが,このアルバムがスペシャルなものであることを物語っているが,Don Wasは2014年に開かれたGregg Allmanのトリビュート・コンサートでも,バック・バンドのバンマスを務めていたので,付き合いは相応にあったのだろうが,本作の制作においてもひと肌脱いだというところだろう。素晴らしきミュージシャンの友情である。
Don Wasのライナーにはこんなことが書いてある。"He spent his final night listening to the latest mixes and closed eyes for the last time knowing that his vision had been realized." この一文を読んでしまっては,もうこのアルバムには文句をつけてはいけないということである。まさにGregg Allmanの白鳥の歌であり,辞世の句。マジでJackson Brownとの"Song for Adam"は泣ける。星★★★★★以外にはありえない感動作。
Personnel: Gregg Allman(vo, org, g), Steve Potts(ds), Ronald Johnson(b), Scott Sharrard(g), Peter Levin(key, p, el-p, vib), Mark Quinones(perc), Jay Collins(ts, bs, fl), Mark Franklin(tp), Art Edmaiston(ts, bs) with Greg Leisz(pedal steel), Jackson Brown(vo), Buddy Miller(vo), The McCrary Sisters(vo), Stephanie Brown(vo), Val McCallum(g)
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